こんにちは、darakeです。
今回は、生徒指導の大目的である「生きる力」についての記事です。
誰もが聞いたことがある「生きる力」ですが、これからの時代は本気で身につけていく必要があります。というか、子どもだけではなく大人も身につけなければいけません。
なので、「生きる力」が必要な理由を振り返り、具体的にどんな力で何を身につけさせようとしているのかを共に考えましょう。
具体的な内容は次の3点です。
- 変化の激しい時代へ
- 人材育成モデルが変化
- 生きる力=人間力!
変化の激しい時代へ
約25年前のdarakeが中学生の時、スマホはおろかガラケーも普及していませんでした。
インターネットも身近ではなかったことで、情報の入手手段はTV、ラジオ、新聞、雑誌でした。
エンタメといえばTV、映画、ラジオが王道で、YouTubeやNetflixは影も形もありませんでした。
日本に住んでいて、名のある高校・大学に入学すれば就職は約束され、安定して生きていけると教育されていました。地方での公務員安定説は、今だにあるあるです。
しかし、終身雇用は幻想となり、ブラック企業なんて言葉も流行り、いつからか働くことに不安を覚えるようになりました。
それと同時に少子高齢化が深刻化し、災害と不況が襲いかかってきて、将来に希望がもてないという若者が多くなりました。
そんな中での大きな変革は、インターネットの普及です。
情報化が一気に加速したことで、時代の変化スピードがさらに速くなりました。
いつの間にか電話BOXとテレホンカードが消え、レンタルビデオ店や本屋に行く回数が減りました。
家族全員でTVを見ることが減り、各個人でYouTubeとNetflixを見るようになり,さらには個人がSNSを利用して発信までするようになりました。
YouTuberという職業が誕生し、インフルエンサーと呼ばれる影響のある個人が登場しました。
そして、新たな職業が生まれ,需要のない職業は消えていきました。
従来の働き方に異を唱える人が多くなり、好きなことだけしてお金を稼ぎ、「労働者」から脱却する人も増えてきました。
働くことへの価値観が変化しました。定年まで歯を食いしばって働き、老後は年金で暮らすというモデルが崩れ去りました。
嫌々働いたり歯を食いしばって働く人には富がいかず、働いているのか趣味に没頭しているのか曖昧な人に莫大な富が動いている時代です。
さらに、100年に一度のコロナウイルスが世界中を襲い、オンライン化がさらに加速しています。
これからは,まさに不確実性の時代が進むでしょう。正解がない時代と読み替えてもいいかもしれません。逆にいうと、何でも正解になり得るということでしょうか。
不確実性の時代において「生きる力」は絶対に必要で、この力の有無によって大きく人生が左右されることになるでしょう。
人材育成モデルが変化!
戦後一貫して、労働者(公務員や会社員等)と専門家(弁護士・医師等)を育成するための教育が行われました。
日本が先進国と言われるまでに成長した大きな要因です。日本人が勤勉で技術力があるというイメージを、世界に印象付けました。
具体的には、次のような人材育成を目指しました。
・大量の知識や情報をもっている人
・正解がある問いを早く正確に答えられる人
・専門的なモノ作りの技術をもつ人
ただ、不確実性の時代においては通用しなくなってきています。
というのも、
・モノ作りの技術 ⇒ 大半がAIで代替できる
・正解を速く正確 ⇒ そもそも正解がない
・指示通りに動く ⇒ AIで代替できる
これからは、労働者(公務員や会社員等)と専門家(弁護士・医師等)に加えて、起業家・ビジネスオーナーや投資家を育成する教育モデルが必要です。
起業家・ビジネスオーナーや投資家たちは、世界の富の約1~2割を占めています。その中に日本人はどのくらい食い込んでいるでしょうか?
世界富豪ランキングのトップ10に、日本人はいません。
労働者や専門家を育成する教育モデルは日本には十分あります。欠けているのは、起業家や投資家を育成する教育モデルです。
不確実性の時代において目指すべき人材育成は、
・柔軟に時代の波を乗りこなせる人
・投資マインドをもつ人
・寄付マインドをもつ人
・自分をブランド化できる人
そのために「生きる力」の習得は必須となるでしょう。
生きる力=人間力!
現在、文科省が提唱する「生きる力」を熟読しています。
生きる力を育むために重要なことは、全ての土台となる学びに向かう力・人間性だと思っています。
つまりは「人間力」です!
人間力を育成することが、不確実性の時代を生き抜く人材育成に繋がると信じています。
この「人間力」を作成する上で参考にしているのは、今の日本で影響力があり成功を収めている著名人の言葉や生き方です。
#西野亮廣 #ホリエモン #藤原和博 #中田敦彦 #鴨頭嘉人 #本田圭佑
当然、富は十分に得ていて社会貢献をたくさしている人たちです。生き方がカッコいい人たちばかりです。
彼らの言葉や生き方には、実践と結果が伴っています。
どう考えても、文科省で働く人たちよりも変化の時代を生きていて魅力的なんです(もちろん文科省の人たちは頭良いです)。
この「人間力」は、結果を出していて魅力的な人たちの言葉や生き方に共感し、自分の経験と照らし合わせて作成しています。
自分の子どもたちや、関わっている生徒には何としても身につけてもらいたいと思っています!
おわりに
生徒指導の大目的は生きる力を育てることです。そして、生きる力とは人間力といっても過言ではありません。
生きる力=人間力は、当たり前のことばかりです。
当たり前のことをバカにしないで実践できる人だけが、不確実性の時代を生き抜くことができるでしょう。
先が見えないからこそ、何でもアリとも言えます。今までの価値観が通用しない時代です。古い価値観しかもっていない大人からは何も学べません。
だからこそ、大人が学び続け、それを子どもたちに還元しないといけません。
ずっと学校という同じ環境で生活し、外の情勢に疎い教師では、不確実性の時代を生き抜くための生きる力を育成することはできません。
これからの生徒指導の第一歩は、教える側(大人)が学ぶことです。
共に学びましょう。
今回はここまで!
みなさんが豊かな人生を送れますように!
コメント