こんにちは、darakeです。
新一年生から確実にお世辞とわかっているのに、『24歳!』と言われて嫌な気がせず、『40歳!』と言われて少しへこんでいるdarakeです。絶対に!絶対に24歳には見えるわけがない。笑
さて、
挨拶が爽やかに飛び交う学校は、気持ちがいいですよね。ただ、過剰な挨拶になってくると、少し引いてしまうのは私だけでしょうか。
改めて挨拶について考えてみます!
挨拶とは
挨拶を検索してみると、
人と人とが出会ったときや、別れるときに交わす儀礼的な動作や言葉。また、その言葉を述べること。相手に敬意・親愛の意を示す行為で、対人関係を円満にし、社会生活を円滑にする。引用:大辞林 第三版より
中世に日本に輸入された漢語で,元来,禅宗において僧が問答を繰返し合う意味,また単に受け答えの意味として使われた。現在では他人に対して尊敬や親愛の気持を表わす動作,言葉,文面などを意味するようになっている。引用:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典より
ここで取り上げる挨拶とは、『おはよう』『こんにちは』『こんばんわ』『さようなら』を指します。
挨拶とは、コミュニケーションをとるための手段です。相手あっての行動であり、相手との関係をより良くするために行うものです。そして、自分の思いや感情を表現するためでもあります。
多くの人が、『それが常識だから!』で納得できるほど、小さい時から生活に根付いているものかと思います。ただ、あまりにも当たり前のようになっていて、パターン化して適当な挨拶をしている人が多いです。
darakeも気が付くと、パターン化した挨拶をしていることが多々あり、反省をします。ふとした瞬間でもいいので、挨拶のもつ意味を思い出せるといいですよね(このブログがその思い出すツールの1つになれると嬉しいです)。
尊敬や親愛の気持ちを表現することが挨拶ですが、実は苦手な人や嫌いな人にも形だけはしてますよね。
完全無視を決め込む人は、そんなにいないと思うし、相当な意地悪か恨みをもっている人だと想像できます。ということは、私たちは挨拶を無意識に使い分けているのでしょう。
尊敬や親愛の気持ちを表す挨拶と、形だけの挨拶です。
理想は、誰に対しても尊敬や親愛の気持ちを表す挨拶ができるといいですよね。ぜひ、これを目指してほしいし、生徒にも伝えてほしいです。
ただ,社会に出て様々な人と関わって生きていく上で、形だけの挨拶もしていると思うし,その方が多い気もします。要は比率の問題で,尊敬や親愛の気持ちを込めた挨拶を,多めにできるような人になりたいです。
何が言いたいかというと、挨拶について考える時にキレイ事だけではダメで、挨拶の理想と現実について考え、自分なりに挨拶の定義を明確にしておくことが重要です。
尊敬や親愛の気持ちを表す挨拶
尊敬や親愛の気持ちは、どうすれば相手に伝わるでしょうか。具体的な挨拶の仕方についてまとめてみました。
②相手の状況を伺い、TPOに応じた挨拶
③誰に対しても平等に
相手を見る
相手を見ることにより、その人に向けて挨拶をしていることが伝わるでしょう。
相手は、自分に向けられたことに気付き、挨拶を返します。そこからコミュニケーションの第一歩が始まります。
その時にさりげない笑顔がついてくると、相手はとても良い気分になるのではないでしょうか。
ただ、立ち止まってまで挨拶をする生徒を見た時は、立派だなと感じますが、同時に違和感も感じます。社会人で立ち止まって挨拶している人いるだろうか?
秘書が社長に挨拶する時?病院スタッフが病院長に挨拶する時?実際やっているかどうかはわかりませんが、ドラマ等では目にします。なぜかそこには、権力がチラついていて、素直に奨励できないんですよね。
立ち止まるまでいかなくても、相手を見る、相手の方向に体を向けるだけで十分伝わる気がします。
相手の状況を伺い、TPOに応じた挨拶
小さい頃から,元気に挨拶をしようと誰もが言われています。
挨拶は,人の警戒を解くためのツールです。であるならば,絶対に元気で爽やかな方が好印象となります。相手に聞こえない挨拶は,していないのと同じなので,意味がありません。
これを基本とした上で,相手の状況を伺って,挨拶ができるならば最高です。
どんな状況が想定され、判断が必要かというと…
・相手が別の人と話している時にする挨拶
・数秒前にすれ違ったばかりの相手と会った時の挨拶
・相手が急いでいる時の挨拶
・場が静けさを求めている時の挨拶
『常に元気で爽やかな挨拶』は好印象ですが,見方によっては『いいんだけど,ちょっとね…』と受け取られる場合もあるのが難しいところです。
元気で爽やか+TPOに応じた挨拶を心がけたいものです。
誰に対しても平等に
『今でしょ!』で有名な林修さんの著書にも書かれていることですが,挨拶は,誰に対しても平等にすること重要です。
年齢や損得で挨拶をしている人は,第三者から見られた時に信頼を失います。次の3通りの例を示します。
校長先生や先輩教師に対しては,爽やかに挨拶しているA教師が,生徒には適当な挨拶していたらどう感じるでしょうか?
B教師の場合
異動を近くに控えているB教師が,校長先生には爽やかに挨拶しているものの,他の教師には挨拶していなかったらどう感じるでしょうか?
C校長の場合
指導主事や教育長に対しては,丁寧な挨拶をしている校長先生が,外部の清掃担当のおばちゃんに挨拶していなかったらどう感じるでしょうか?
A~Cの人はすべて信頼を失うでしょう。なぜならば,平等に挨拶をしていないからです。挨拶をして、信頼を失うのは本末転倒ですよね。
再度,自分の挨拶の仕方が平等になっているかどうか,振り返ってみてください。
形だけの挨拶
この形だけの挨拶をすることにも,2つ理由があります。
全ての挨拶に、尊敬や親愛の気持ちは込めることはできないと考えます。というか、込める必要がないのではないかという考えです。
その相手に尊敬や親愛の気持ちがない
この場合は,もう仕方ないですよね。
そもそも苦手や嫌いだという負の感情があるので,百歩譲っての形だけの挨拶ですよね。無視してないだけまだマシかというぐらい。
このリアルさって大切だと思います。これを否定し,『全員と仲良く』『全員に爽やかで元気な挨拶』を強要する教育の方が気持ち悪い気がしてしまいます。
あえていうなら,負の感情が伝わらないような形だけの挨拶をできるようになっていた方が,円滑な人間関係を築くことができると思います。
多数に向けてする場合
クラス全員に向けて,職場全体に向けて等,多数に向けてする挨拶は,形だけのことが多いでしょうね。
朝,職員室に入ってきた若手教師が,一人ひとりの目を見ながら挨拶し出したら間違いなく私は引きます!
この場合は,気持ちを込めるというより,全体に聞こえる声での挨拶を心がけるだけでいいでしょうね。
まとめ
中学生に挨拶の指導をする時,挨拶は何のためにするのか(目的)を,まず最初に考えさせる必要があります。それから,どう挨拶すべきなのか(方法)を考えましょう。
挨拶はコミュニケーションツールです。上手な挨拶ができる人は,人間関係も上手に構築できます。
そして,挨拶はとにかくgiveです。反応を求めず,自分から尊敬や親愛の気持ちを込めてgiveしましょう。
『挨拶したけれど返ってこない…』こういう不満をいう人もいます。違います!相手への尊敬や親愛の気持ちを,自分が相手にgiveするだけです。その後,相手が挨拶してくれるか,無視するかは相手の問題なので,自分には関係ありません。
中学生には,正論だけではなく,リアルな問題も含めて挨拶について指導したいですね。
今回はここまで!
みなさんが、幸せな人生を送れますように!
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