指導案の『単元について』の書き方の例を紹介!

学習指導のこだわり

 こんにちは、darakeです。

 今回は、指導案の書き方についての記事です。指導案の中の「単元について」の書き方に特化します。

 実習生に指導案の書き方を教えている期間に気付きました!意外と現役若手教師も書けない人がいるという事実に!。

 なので、指導案の書き方に自信がない人は必見です。短くシンプルにまとめますので、お付き合いください。

 具体的な内容は次の2点です。

  1. 学習指導案とは
  2. 「単元について」の書き方

学習指導案とは

 学習指導案(以下指導案)とは、各授業の指導計画のことです。

 1単元において、何を目的に、どんな方法で、どのくらいの時間をかけて指導するのか、評価はどうするのか、等を具体的に記した計画書です。

 基本的には全授業分作成することとなっていますが、なかなか厳しいのが現状です。簡易的なものであれば可能ですが、正式な指導案を毎回作成するのは困難でしょう。

 簡易的な指導案を「略案」と呼ぶこともあります。

 もし、自分の職場が正式な指導案の作成を毎度義務づけられていたら、間違いなく死にます。というか辞めると思います・・・。

 これは授業の準備が嫌だというわけではなくて、各々のやり方や形式で作成させてよね、という話です。

 もちろん、毎回正式な指導案を作成して授業に臨むことに異論はありません。ただ、強制しないでねってことです。それほどまでに指導案作成には時間がかかります。

 では、正式な指導案はいつ必要なのか?

 それは自分の授業を公開したり、研究授業の対象となる時です。つまり、他者に見せるための授業プレゼン書ということです。

 だから、自分が授業するだけならば略案で十分です。というか、形式にこだわる必要はありません。自分がわかりやすければいいので、darakeは普段の授業では略案すら作成していません。

 なので、指導案の書き方をネチネチ指導してくる人とは馬が合いません。(笑

 けれども、これはある程度の経験を積んだ教師ならではの言い分で、若手だとそうは言ってられません。授業を公開する頻度も多いでしょうし、指導案の書き方が下手だと指導されてしまうでしょう。

 次からは、「単元について」という項目の書き方に特化して紹介します。というのも、指導案は学校ごとに形式が異なり、教科ごとでも異なります。統一された形式というのは存在しません。

 その中でも「単元について」はどの教科でも記載すると思うので、ここの書き方がしっかり出来ていると一目置かれることは間違いないでしょう。

 一応、指導案の書き方例(社会科)を掲載しておきますね。自由にダウンロードしてください。

“指導案の書き方例(社会科)” をダウンロード 928b773929f3ecab5d11c34039f608e5.pdf – 5097 回のダウンロード – 119.58 KB

「単元について」の書き方

 指導案の中で「単元について」は1番最初に記述します。

 授業で扱う単元がどんな内容で、何をねらいにしているかを具体的に書きます。中身は大きく分けて4つになります。

(1)単元に関わる内容やねらい
 この部分は、学習指導要領や解説本から適切な箇所を抜き出してOKです。あまり長い文章は避けた方がいいでしょう。誰も読みたくないので。
(2)クラスの生徒の実態
 授業対象のクラスの実態を記述します。基本的にはプラス面とマイナス面をセットで書きましょう。ただし、その教科に関係ある記述が求められるので、何でも「男女仲が良く~」は推奨しません。
 大切なことは課題を具体的に書くことです。その教科の何が課題なのか、何が足りないのかを明記してください。
(3)単元の工夫
 (2)の課題を踏まえて単元全体でどんな工夫をするのかを記述します。
内容の工夫と時間配分の工夫があります。
・知識量が足りていない⇒問題演習の時間を増やす
・発言が消極的⇒表現活動の時間を増やす 等
(4)本時の工夫
 (2)の課題を踏まえて公開する1時間の授業の工夫について記述します。
 本時の課題を解決して、目標達成に迫るためのアプローチを書きます。
・適切な課題設定
・ICT機器の効果的な活用
・適切な時間と人数による話し合い活動
・課題解決のための資料の提示と読み取り
・インプットとアウトプットの割合 等

 (3)(4)を実行することで、生徒たちの課題が克服できるような指導案でなければなりません。

 そこが授業者の腕の見せ所であり、ハッキリと「単元について」の箇所に記述する必要があります。

 ベテランになってくると、この部分を見て授業者の質を判断したりします。

 だからこそ、授業者は目の前の生徒たちの課題を把握して、的確な方法を用いて課題解決する手助けをするのです。

 奇抜なアイディアや見せかけのICT機器の使用は必要ないのです。

おわりに

 今回は、指導案の「単元について」の書き方に特化して紹介しました。

 指導案が完璧でも、実際の授業がその通り進むとは限りません。だから、若いうちは指導案作成にばかり時間をかけるよりも、とにかく授業をすることが重要だと思っています。

 とはいえ、いざ指導案作成する時にポイントを押さえていないのは、自分の信用を落とすことになるので勿体ないです。

 ぜひこの記事を参考にして、閲覧者から一目置かれるような指導案を作成できるようになってください。

 今回はここまで!

 みなさんが、幸せな人生を送れますように!

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