こんにちは、darakeです。
放課後、職員室で仕事していたら、気づいたら1人になってました(16時30分)。みんな部活指導に行ってました。部活をオフにしていたので、なぜか優越感に浸りながら意気揚々と帰宅しました。
さて、
今回も、スタディサプリを有効活用した授業実践についてまとめます。
実践可能授業:学活、道徳、社会(公民)、自立活動(特別支援)
前回の授業実践はこちら↓
サンデル教授の哲学講座 お金を払って行列に割り込む
最近では行列に並ばずともお金で解決できることが増えてきました。新発売の商品や遊園地のアトラクションが身近な例としては当てはまります。講義を通して財の配分における「平等」について考えます。引用元:スタディサプリ
今回の課題設定としては、次の3つです。
- お金で人を雇い、列に並ばせることは正当か。
- ダフ屋の行動は正当か。
- 病院で診察する順番をお金で買うことは正当か。
この3つについて、じっくりと時間をかけて考えさせ、自分なりの考えをもたせてから交流させましょう。交流する人数は2~3名が適切です。あまり多い人数で交流すると深まりません。
今回の課題では、正当か不当かに分かれると思うので、その理由づけが重要です。『なぜ、そう考えたのか』を追求しましょう。
ただし、正解を求めてはいけないし、教師の考えを押し付けることもいけません。求めるとするならば、自分そして他者が納得するような『納得解』を追求させましょう。
これらを考えることを通して、財の分配における平等について多様な考えをもつことができるでしょう。
授業実践してみての感想
お金を払って人を雇い、長蛇の列の先頭に割り込むことについては、正当と考える生徒が多かったです。その理由として多かったのは次の2つです。
②お金を多く払っているから正当。列に並ぶのが嫌なら同じことをしたら良い。
圧倒的に、正当な行為だと考える生徒が多い結果となりました。
コンサートやスポーツ観戦チケットを、通常よりも高く販売するダフ屋の行動については、考えが分かれる結果となりました。
正当だと考える理由として多かったのは次の2つです。
※実際は迷惑防止条例でダフ屋を禁止している都道府県が多い
②お金を多く払ってまで見たくて、しかも払えるのだから個人の自由である。
反対に、不当だと考える理由として多かったのは次の1つです。
興味深い結果となったのは、病院の診察する順番を転売して利益を得る行動についての議論でした。
人気の商品の購入やスポーツ観戦チケットについては、お金を多く払うことで並ばないことは正当だと主張した生徒たちも、人の生死の問題になると途端に考えを変えました。
診察予約券をいち早く入手し、それを必要とする人に転売して利益を得ようとする行為に対しては、多くの生徒が不当な行為であると主張しました。
不当だと考える理由で多かったのは次の2つです。
②お金のあるなしで、診察順番を決めるのはおかしいことだ。
不当だとは感じていても、その理由を上手に表現できる生徒は少なかったです。何となくダメなことではないかと感じたものの、その理由を明確にできない難しさがありました。
ここで1つ揺さぶりをかけました。
darakeは、自分の息子が死にそうになっていたら迷わず1番に診察できる予約券を買うと伝え、この診察予約券を売ってくれる人に感謝もすると伝えました(親の立場として)。
これによって、不当だと主張していた数人が悩みだしました。非常に面白い瞬間でした。
この課題については、悩んで終わりました。なかなか納得解を導き出すことはできませんでした。ただ、それで問題ないと思うし、十分に悩んだことが学びだと感じます。というか、明確な答えなんてないでしょう。
おそらく、病院でこのような商売をしている事例はないと思います。しかし、臓器提供や難易度の高い手術については、高額を用意すれば結果が変わる可能性はあるでしょう。
一概に、医療とお金は別問題という結論にはならないでしょう。そういう、リアルな部分も紹介しながら授業を進めることが大切だと感じています。
今回も、生徒の興味・関心を引き出し、実生活に活きる内容だと感じました。みなさんも今までの常識から脱却した授業を展開してみては?スタディサプリ/塾平均より年間24万円お得!? 月額980円(税抜)/テキスト代無料
今回はここまで!
みなさんが、幸せな人生を送れますように!
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