こんにちは、darakeです。
今回の記事は、オンライン授業を導入する上での高い壁についてまとめています。
コロナの影響で、世界中の多くのシステムが変更を余儀なくされています。それは教育界も同じで、このまま今まで通りに登校できないことも想定して準備する必要があります。
そこで注目(昔からずっと注目のまま)されているのがオンライン授業です。
具体的な内容は次の2点です。
- 環境の壁
- 保護者の壁
環境の壁
中学校においてオンライン授業を導入するには、環境の壁を越える必要があります。
以前、次のような記事をアップしました。
早く校内のネット環境をきちんと整備して、生徒一人ひとりにタブレットを配布した方がいい!
当然、本校も周辺校でも何の動きもなく、月日が過ぎていきました。そして到来したコロナショックです。先を見越して、タブレットを配布する予算を捻出していた地域は優秀でしたね。
タブレットがあるから学習ができるようになるとは言ってません。これはまた別の話です。
環境の話として、中学生で自分専用のスマホやタブレットを持っている生徒は6割切るでしょう(何となくそうう感じます)。学年が下がるにつれてさらに持ってません。
オンライン授業を導入する前提では、自分で自由に使える情報端末を持っていることが必須です。親の端末を借りて使っている状態では厳しいです(親が日中仕事なら使えないから)。
となると、中学生は結構厳しくなります。
仮にタブレットを生徒に1人1台貸すことができる環境であっても、通信料の壁があります。
Wi-Fi環境が整っている家だと、配布されたタブレットをオンラインで使用できます。ただ、通信契約の問題も生じます。
データ使用量によって速度制限がかかる契約だと、オンライン授業を繋ぐことに抵抗を感じるかもしれません。地域や家庭状況によっては、回線が遅くて使えない可能性もあります。
Wi-Fi環境がない家庭は、それなりに多いと思います。(スマホを持っているだけとか)。
もちろん経済的な問題なので、ネット環境が整っていない家庭を責めることはできません。
これらの環境の壁を突破できない限り、中学校でのオンライン授業の実施は厳しいでしょう。
保護者の壁
ある程度環境の壁を突破できても、保護者の壁がなかなか難関です。
学校がオンライン授業を導入しようとすると、一定数の保護者は必ずこう言います。
ネット環境が整っていない家庭があるので公平ではない!
その通りの主張です。
全家庭にオンライン動画を配信するというサービス提供はできます。これは平等です。どの家庭に対しても同じクオリティの動画を配信できます。
けれども、家庭にそれを受け取るネット環境がなければ、そのサービスを受けることはできません(画像のチビちゃんのこと)。
公平とは、ネット環境がない家庭に対して通信環境を整えてあげた上で動画配信することです。(画像の2箱の上に立っているチビちゃんのこと)。
学校だって本当なら公平にしてあげたいんですよ。ただそんな財源は、学校にも教育委員会にもありません。
問題なのはここからで、公平にならないならどんなに良い取組でもやめさせようとする人たちと、断念しちゃう(させちゃう)学校があるということです。
一部の保護者は、『ネット環境がないのは我が家の問題なので、どうぞ他にサービスを提供してください!』とは言えない人もいます。
むしろ、『ズルイじゃないか!』と批判する人もいます。
批判するよりもまずは家庭のネット環境を整える工夫ができないか探ってほしいけど。口には出せない。
塾や家庭教師での差は許せるけど、義務教育である中学校での差は許せないみたいです。難しいです。
特に、公教育では顕著な事例かもしれません。
これらが保護者の壁です。
おわりに
中学校において、環境の壁と保護者の壁を全てクリアすることはかなり難しいです。だから、オンライン授業が普及しないのです。
学校だけで何とかなる問題ではないからです。国や地域レベルで財源を確保しないと絶対にできません。
国の「実行するする詐欺」をしていた罪は大きいですね。コロナショックによっていきなりオンライン言い出してもダメです。きちんと整備してこなかった国としての問題です。
・保護者の壁は丁寧に対話すれば理解を得られるかも!
・オンライン授業導入の遅れは今まで放置していた国の責任。
・教育への予算をケチったツケじゃ!
オンライン化に向けて学校のいち教師が出来ることは、公平にはできないことの説明を丁寧にすることでしょう。そして経済的に苦しい家庭には、オフラインで個別対応するしかないでしょう。
やってはいけないことは、公平にできないからオンライン化に取り組まないことです!それだと先へ進めません。
今回はここまで!
みなさんが、幸せな人生を送れますように!
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