中3の入試対策どうしてる?|1教室2分割!一斉授業より効果的か!?

学習指導のこだわり

 こんにちは、darakeです。

 中学校現場で入試を控える時期、中3の授業で困ってたりしませんか?

 教科書の内容が終わり、入試対策を重点的に行うようになると思いますが、一斉授業だとキツくないですか?

 特に、定員割れしている高校が多い地域や地方都市などは、受験戦争というキーワードがなくなりかけています。高校入試において、不合格になる人が存在しない時代がきています。

 そのため、推薦内定生徒、必死に入試対策したい生徒、やる気全くない生徒に向けて一斉で授業すると非常に効率悪いんです。なので、思い切って個のニーズに答えた授業しちゃおう!!という話です。

入試対策が苦痛になる生徒

 

 

 実際、入試対策が苦痛になる生徒がいます。

・推薦制度で内定決定している
・志望校が定員割れしている
・5教科の学習に意欲を見出せない

 これらの生徒に対して、本来であればこう指導するでしょう。

 『まだ入試が終わっていない生徒もいる。人のことも考えよう』

 『高校に入学することがゴールではない。義務教育における知識は必要である』

 『真剣に学習している人がいるから、やりたくなくても我慢しなさい』

 否定するものではありません。その通りです。

 しかし、5教科では入試対策がメインになる時期なので、これらの生徒たちは、5教科の授業が苦痛になる時期でもあります。中にはずっと寝ている生徒、ひどい例として騒がしい生徒もいるかもしれません。

 ここで考えたいのは、本当に我慢させること、必要ないと思っているのに無理矢理やらせることだけが正解なのか?ということです。そこから、darakeは『こんな方法もやってみては?』という提案をします。

教室を2分割しちゃう!

 1教室を2分割しちゃおう!という考え方です。

 入試対策頑張りたい生徒、そうではない生徒の2コースに分けます。これは希望制です。そして決めた後も移動は自由にします。その日の気分で変えても可にします。

 2教室にするのは不可能です。TTでもついていれば別ですが、基本1授業に教師1人しかつけませんので、あくまでも1教室内で2分割です。

 入試対策頑張りたい生徒については、基本問題演習です。この時期は問題慣れして、数多くの問題を解くことが有効です。そして、何を理解してて、何が理解できていないかの分析をさせます。

 入試対策を必要としていない生徒については、社会に出た時に必要な学びをプランニングします。藤原和博先生のよのなか科を中心に学びます。つまり、お金のこと、経済のこと、職に関すること等です。

 こんな疑問や反論がくるかもしれません。

・1人の教師では無理だろう。
・入試対策頑張りたい生徒が集中できないだろう。
・毎時間の準備ができないだろう。
 

 結論、全てダイジョウブ!

 実際にやっています。darakeはスペシャル教師ではありません。ラクしたいだけの普通教師です。

 問題演習している横で、授業が展開されるわけですが、集中できないことはないんですよ。今の生徒たちは、家でも音楽聞きながら勉強しているし、横で授業やっているぐらいの音なら大して気にならないんです。

 生徒たちに聞いても、何も気にならないとのことでした。そして、音1つない空間じゃないと集中できない生徒って問題ですよ!集中力なさすぎです。

 問題演習している最中に集中切れて、横の授業内容が気になったのなら、気分転換に横の授業受ければいいんですよ。移動は自由なので、何も害のある授業やっているわけではないのでね。むしろ、社会に出た時に使える内容を学んでいます(入試システムなければ、全員で授業したいぐらいです)。

実際のやり方

(1)事前準備

入試対策頑コースよのなか科コース

①希望に応じて問題準備
②生徒の分析から問題準備
入試過去問を利用。

①教材研究
独自の開発でもいいし、よのなか科ネットワークを参照するのも良し!

(2)1時間の運用

入試対策頑コースよのなか科コース

最初の数分…問題配布と指示
≪解答は自由にできるようにセッティング≫
最後の10分…質問受付、次時の問題決定(生徒各自)
(解答を見て、理解できない部分のみ質問)

問題配布と指示が終了次第に授業開始。
約40分間授業
残り10分弱は、各自で授業の振り返りを記入

 現在、こんな感じで運用できています。問題解いている生徒たちは、各自のペースでやっているので、特に指示しなくても時間を上手に使っています。お互いに教え合ったりしています。

 入試対策はやりたくない生徒たちも、社会に出た時に必要な学びは、真剣に取り組んでいます。正解を見つける課題ではなく、いかに納得解を見つけることができるかを学んでいます。

まとめ

 この方法は、すべての学校には通用しません。入試による厳しい競争があり、入試対策が必須な学校には使えないでしょう。

 でも、定員割している高校が多い地域や、競争が少ない過疎地域にある学校は、試す価値あるかもしれませんよ。

 実際にやってみて、不満はあまり聞こえてきません。どちらのコースに属する生徒も、有効に授業時間を使い、自分がやるべき学びをしています。

 このやり方だと、我慢や無理矢理が少なくなる気がしています。

 確かに義務教育なので、やるべき内容は決まっていますが、教科書の内容は教え終わっているわけなので、生きていくための、各自に必要な学びをプランニングしてあげるのも1つの方法かと思っています。

 今回はここまで!
みなさんが、幸せな人生を送れますように!

 

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