こんにちは、darakeです。
2020年になっても、おススメの本です。それはキングコングの西野亮廣さんの本と、藤原和博さんの本です。
そしてこれらの本によって、やはり読書って人生に必要だなと改めて感じました。気になる人は、ぜひ読んでみてください。
今回は、darakeがずっと感じているジレンマについての記事です。それは、詰め込み教育はダメで、アクティブラーニングが求められているということです。
教育界の流れ
詰め込み教育とは、簡単にいうと、戦後から続けられてきた、暗記による知識量の増大に比重を置く、あるいは知識の増大を目指す教育方法を指します。
これだと、意欲が継続しないとか、一時的な知識にしかならないとかで批判されています。
ゆとり教育と呼ばれる時期もありました。詰め込み教育はやめて、生徒の自主性を尊重し、考える力を伸ばそういうものでした。
見事に失敗し、今では『これだからゆとり世代は…』なんていうマイナスの一括りにされていますよね。かわいそうに。
ゆとり教育の時期は、教科書の内容も一気に減りました。例えば、社会科地理において、北海道地方から九州地方について全て扱わず、選択制になっていました。
なので、東北地方について習っていなく、全く知識がない生徒がいたりしました。現在、教科書も変わり、全ての地方について学習するようになっています。
そして2020年、大学入試の方法が大きく変わります。
センター試験がなくなるんですね。マークシート式も変わるとか、記述式問題が多く出題され、1問1答のような問題ではなく、思考力・判断力・表現力を重視する問題になるみたいです。
追記:結局これらは2021年に先延ばしになりました。大丈夫か?文部科学省?入試を受ける高校生が大変ですね。
これにより、日本の教育は、とにかくアクティブラーニングが必要となっているわけです。文部科学省は、これを主体的・対話的で深い学びと言い換えました。
つまり、これからの人材に求められるのは、命令されて動くようなことではなく、主体的に自分から行動したり、人と協力し合って問題を解決する力が求められるということです。
さらに具体的に言うと、「しっかり考える思考力」「的確な判断をして表現する力」が必要ということです。
言っていることは、よくわかるんですよ!その通りだと思います。競争相手が日本人だけでなく、外国人(特にアジア地域の人々)にまで広がっている現状で、主体的な行動力や問題解決能力は必須です。
しかし、小学校、中学校からやる必要あるのか?
これがdarakeがずっと抱えている疑問です。
高校入試の問題変えてよ!
アクティブラーニングを日本の教育の基本とするならば、高校入試の問題を早く変えてほしいですね。教科書や問題集も全部代えるべきです!
なぜかというと、一問一答のような問題はダメといっている割には、北海道の高校入試にはバリバリ出題されていますよ!
市販の問題集だってほとんどが似たような問題ですよ。記述問題は昔よりは多くなっているものの、割合は圧倒的に一問一答形式が多いですね。
教科書だって、アクティブラーニング用にはなってないです!やはり、歴史の教科書では縄文時代から始まり、平成までの出来事が書かれています。覚える内容は膨大です。
北海道で、アクティブラーニング用の問題集採用している学校なんて見たことないですよ。っていうか、そんな問題集自体があるのか、ないのか。
これらのことから、日々の授業で、文部科学省が推奨するアクティブラーニングばかりやっていたら、問題集も解けないし、高校入試も点数取れませんよ!
中学生に出題される問題の多くは、正解を早く正確に答える問題ばかりです。でもアクティブラーニングはこれを求めていません。つまり、現状と求めていることは合致してません!って話です。
保護者からしたら、やはり目先の高校入試は大切ではないでしょうか。『将来、こういう人材が必要なんです』と言っても、実際の授業でテストの点数に直結しない授業ばかりやっていたら、クレームきますよ!
私たち教師も、テストで点数を取らせることができないと責任を感じます。
学校の授業で点数が取れないから、塾に行くという流れは、darakeにとっては敗北宣言されたことになります。なので、高校入試の対策をしようとなったら、やはり正解を早く正確に答える問題を数多く解かせますよ!
なぜなら、高校入試に出題されるからね!
高校入試で、「鎌倉幕府が滅びた理由について、あなたなりの考えを根拠や理由を明確にして記述しなさい。」という問題は出題されてません。
こんなことを言うと、『テストのために教育をしているわけではない!』とお怒りになる人がいるでしょう。
確かにわかりますけど、生徒からしたら、高校入試というシステムがあり、点数で合否が決まる以上、点数アップを考えるのは当然でしょう!それを無視するのは、大人の勝手だと思いますね。
全国学力学習状況調査
全国学力学習状況調査というテストが、小学校と中学校で実施されています。中学校は数学と国語と理科のテストが実施され、もうすぐ英語も実施されるようです。
このテストでは、思考力や判断力を問う問題が出題されています。
いわゆる、アクティブラーニングを日ごろから取り入れて、思考力や判断力を育てようとしている学校は結果が出るようになっているでしょう。結果は、全国平均と比較され、昨年度より上がったとか下がったとか出るわけです。
国がやろうとしていることはわかります。でもダメですね。なぜなら、人口が多い、大都市向けでしか考えていないですから。
全国平均と比較して煽っても、あまり効果はありませんね。
現場の教師は、あまりこのテスト意識してませんよ。生徒と保護者も!このテストで点数が悪くても、何も変化がないから!
このテストの問題が高校入試問題になったら、改革が起きますよ!
なぜなら、高校に入学できるかどうかの重大なテストとして捉えられるからです。授業もそれに対応せざるを得ないし、問題集だってたくさん出版されるでしょうね。
現状、全国学力学習状況調査対策の問題集なんて見たことないですよ。
また、全国平均と比較されても、地域の現状とマッチしてないから何の意味もないんです。教育委員会や管理職だけが尻をたたかれ焦ってしまうだけです。
北海道の人口が多い都市以外は、高校の定員は割れています。これは何を意味するかというと、競争しなくても入学できます。
勉強に必死にならなくても入学できます。都市部とは状況が違うんですよ。生徒、保護者共に勉強に対する意識が低いんですよ!(悪口ではないよ)
つまり、文部科学省が全国に対して『こういう教育をしてくださいね』と基本案を出しているわけですが、人口や地域の状況が異なっているのだから、同じ効果になるわけないんです。
東京23区内の大都市にある公立学校と、離島にある公立学校の教育効果はイコールにはならないでしょう!
仮に、北海道の高校入試問題が全国学力学習状況調査のような問題に変われば、大きなプラスの変化が期待できると思いますよ!
自分なりの決断
文句ばかり言っていても前に進めないので、darakeがどんな決断をしたかというと、現段階で国、数、社、理、英の5教科にはアクティブラーニングはいらないです!
あくまでも、入試問題や教科書の内容などの現状が変わらないという前提です。
2020年から大学入試が変わることによって、高校ではその対策に必死になるはずなので、アクティブラーニングは高校にお任せします!
その分、正解があり、それを早く正確に求めることが必要な問題に対しては徹底的に力をつけようと思います。つまり、情報処理力を中学校段階できっちり強化し、高校や大学で情報編集力を育てていくというイメージです。
※情報処理力、情報編集力とは藤原和博氏が提唱しています。
ただ、中学校でアクティブラーニングを全くやらないというわけではなく、総合的な学習の時間や道徳の時間を活用して取り入れます。5教科の授業の中でも、単元の終わりに1度取り入れるなどの対応にします。
誤解のないように言っておきますが、アクティブラーニングは絶対にこれからの時代に必要です!ただ、darakeが置かれている地域の現状では、無理があるというだけの話です。
無理がある中で強引に取り入れることは、生徒にとって不利益にしかならないと思います!
まとめ
過疎地域の学校で教師をしたことがある人は、同じようなジレンマを抱えているのではないかと思います。
公務員なので、上から言われたことを守り、教育をすべきでしょうが、誰のための教育かを考えた時、地域の現状に即したやり方に柔軟に対応しないといけないんじゃないかと思います。
小学校でアクティブラーニングばかり学習して、知っておくべき語句を知らないで、中学校に入学してきているのは本末転倒ですよ。
『早く、高校入試の問題変えてください!』
アクティブラーニングの導入は、今後の人材育成において必要だと思います。早く、中学校でもスムーズに取り入れられるような環境を整備してほしいものです。
今回はここまで!
みなさんが、幸せな人生を送れますように!
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