授業の主役は誰なのか?常に生徒中心に授業を作りましょう!

学習指導のこだわり

 こんにちは、darakeです。

 今回は、どの教科にも当てはまる授業づくりの基本となる記事です。

 授業中に生徒が寝ている…、学力が向上していない…、説明や指示を聞いてくれない…、これらの悩みをもつ人はぜひ読んでみてください。

 具体的な内容は次の2点です。

  1. 一番ツマラナイ授業
  2. 環境を用意して結果を出す

一番ツマラナイ授業

 まず最初に、世の中で1番ツマラナイ授業について考えてみましょう。これは生徒にとってツマラナイです。

 社会科の授業が始まります。元気のない声と表情でいきなり本題に入ります。そのまま延々と抑揚のない教師の説明が続き、授業の半分が過ぎます。説明している内容は教科書に書いてあることをなぞっているだけです。そして、黒板がいっぱいになるぐらいに教科書の内容を書いてそれを写させます。ヒドイ時には1回消して、さらに2回目を書き始めます。そして終了のチャイムが鳴ります。

 この授業は生徒にとって地獄ですね。

 極端な表現かもしれませんが、似たような授業をしている人は存在しています。

 何が地獄なのか、因数分解してみます。

(1)元気のない声と表情

 授業を受ける側からしたら、『???』しかありません。『なんで最初から元気ないの!?』と突っ込むことが正解でしょう。

 教師には、生徒に説明や話を伝えて理解できるようにする役割があります。

 ならば、元気のない声と表情の人は教師失格でしょう。役割を全うしておらず、理解させたという価値を提供できていないので、給与を受け取ってはいけません。

(2)いきなり本題に突入

 これも授業を受ける側はツライです。これから何の話が始まるのか、どんなことをやって、何が出来るようになれば終わりなのか見通しがないとツライ!

 お飾り的に課題を設定するのではなく、生徒にゴールまでの見通しを伝え、ある程度の道筋がわかったところでスタートしましょう。

(3)抑揚のない教師の説明、教科書の内容

 生徒からすると1番の地獄です。

 興味がないことを黙って聞いているのは、とてもツライんですよね。そして、わからないこと・知らないことを伝えて理解させるのはとても難しいんです。

 そもそも興味がなくて、しかもわからないことを聞くにあたり、抑揚のない説明なんてされたら一気に眠りの世界へ足を踏み入れます。しかも昼食後なら完全にノックダウンです。

 さらに、教科書をなぞっただけの説明なんてされたら、生徒はその教科を寝る時間と認定するでしょう。

 教科書って、興味のない生徒にとっては苦痛の読み物です。しかも、学力の高い生徒にとっては自分で読めばわかる内容です。

 つまり、教科書をなぞっただけの説明がいかにツマラナイかがわかりますよね。

(4)黒板いっぱいに書いて写させる

 ここで大切なことは、本当にノートに記入させる必要があるかどうかです。

 教科書に書いてあることなら、わざわざノートに転記させる必要はないです。これは、ノートに書くことが悪と言っているわけではありません。覚えたり整理する時には必要な作業です。

 ただ、授業の中で教師が教科書に書いてある内容を黒板に書き、それを生徒がノートに写す時間というのは、効率が悪いということです。

 しかも、全部写させる必要は全くなく、生徒が判断して必要であればメモを取る程度で十分です。

 

 因数分解してわかるように、

 このようなツマラナイ授業をしてはいけません。これを反面教師として、常に自分自身でチェックが必要です。

環境を用意して結果を出す

 授業の主役は生徒です。その生徒たちが何を求めているかを無視して授業はできません。

 ポイントは環境と結果です。

 まずは環境についてです。生徒が寝てしまう環境、生徒が話を聞けない環境を作っているのは誰でしょう?

 答えは本人と教師です。例えば、

 寝不足で授業を受けている⇒本人のせい

 眠くなる授業を展開している⇒教師のせい

 このように分けて考えると、本人のせいである領域にはすぐには立ち入れません。家庭の問題とも絡んできます。だから今はスルーして、とりあえず課題の分離をしておきます。

 私たち教師としては、「眠くなる授業」という環境を改善しないといけないので、眠くならない環境を用意します。それは、動作とメリハリのある短時間の説明の2つです!

 動作とは、「考える(解く)」「書く」「話す」「読む」「聞く」「入力する」の6つの体の動きを指します。これらを眠くなりにくい順に並びかえます。

 1位「入力する」「話す」
 2位「考える(解く)」
 3位「書く」
 4位「読む」※声に出す場合は上位へ
 5位「聞く」

 つまり、授業を組み立てる時は、ランキング上位の動作の時間を長くして構成することが基本となります。そうすることで、生徒が眠りにくい環境を用意することができます。

 さらに、眠くなりやすい環境である昼食後の時間帯では、動作の割合を工夫する必要がありますね。6時間目の授業で、詩の朗読をただ「聞く」のは地獄ですね。※詩の朗読批判ではありません。

 次に、結果について説明します。テストの点が悪いor評価が低い教科ってやる気出ますか?

 授業を受ける側のメリットとして、「わかった」「出来た」「点数取れた」「成績アップした」の4つは確保したいところです。特に、目に見える「点数取れた」「成績アップした」は自信につながる即効性があります。

 であるならば、教師はこの4つのメリットを実感できるように授業を組み立てなければいけません。そして、即効性がある「点数取れた」を効果的に使うべきです。

 つまり、『darake先生の授業を受けて勉強し、テストで点数が取れた。結果が出るから、darake先生の授業は真剣に受けよう!』というマインドにもっていくことが基本です。

 なので、私はテスト対策を肯定派です。テスト前はきっちりとテスト対策の時間を確保します。さらに、難し過ぎるテストは作りません。難易度は生徒たちの点数によって調整していきます。

おわりに

 今回は、授業づくりの基本についてまとめました。

 授業を受けるのは生徒です。時に、その生徒を無視した授業を展開してしまうことがあります。そんな時はすぐに改善が必要です。なぜなら、生徒を無視した授業は効果が薄いからです。

 失敗例として、

 大学附属中学校の研究授業に参加して、そこで見てきた授業を意気揚々と持ち帰り、自分の学校で授業をしても成功するとは限りません。対象となる生徒の質が異なることを忘れてはいけません!

 重要なことは目の前の生徒中心の授業づくりです。

 世の中で1番ツマラナイ授業を反面教師として、眠くならない・私語ができない環境を用意し、結果がついてくる授業づくりを目指しましょう。

 今回はここまで!

 みなさんが、幸せな人生を送れますように!

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