修学旅行のコアビリーフを見直してみよう!

行事指導のコツ

 こんにちは、darakeです。

 今回は修学旅行についての記事です。以前にも修学旅行の記事を書いていますが、少しだけアップデートしています。

 コアビリーフとは、「自分にとって譲れない価値観、当たり前だと信じているもの」という意味です。別の言葉だと「○○べき」と言い換えることができます。

 今回は修学旅行の「○○べき」を見直そうという内容となります。

 具体的な内容は次の2点です。

  1. 食事設定を見直そう
  2. 旅程と泊数を見直そう

食事設定を見直そう

 今までの修学旅行では、食事がお膳形式で出てくる旅館に泊まることが多く、全員が同じ料理・分量の食事をしていました。

 最近はビュッフェ形式の食事も多くなってきましたが、まだお膳形式が多いイメージです。

 darakeの意見としては、

darake
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修学旅行でお膳形式の食事は必要ない!

 理由は、とにかく残食が多いからです。ビュッフェ形式とは異なり、好きな料理を好きなだけ食べることはできません。

 なので、お膳形式は偏食が増えている現代人には向いてません。中にはほとんど手を付けずに残している生徒もいます。

 バランス良く食べる指導が必要なことは承知していますが、たかが数日間の旅行で対応できるわけがありません。これは家庭教育の分野です。

 また、食事前の間食(お菓子)や自主研修での食事にも原因があります。

 修学旅行中はとにかく部屋でお菓子を食べています(バス内も)。そして、各グループで計画を立てる自主研修においても、好きな食事を好きな分だけ食べてきます。

 このような状態では、お膳形式の食事(嫌いな料理もある)を食べるわけがありません。

 多くの残食は、料理人さんにも申し訳ないし、高い料金を払っている保護者にも申し訳ありません。

 食育という観点でお膳形式を推奨する人もいるかもしれませんが、その点については家庭教育にお任せすべきでしょう。

 大量に料理を残し、すぐに部屋に戻りお菓子を食べている姿を数多く見て、虚しさを感じました。

 今の生徒たちは、家族旅行などによってビュッフェ形式に慣れています。食べられる分だけ取り、残さないで食べることができるようになっています。

 であるならば、修学旅行の全行程をビュッフェ形式の食事にした方が全ての人にデメリットがありません。

泊数と旅程を見直そう

 ここからは完全に引率者目線での話が主となります。

 コロナウイルス感染症の流行により、従来の泊数から減らす学校も数多くあります。

 darakeの勤務する地域では3泊4日が当たり前でした。それがコロナの影響で仕方なく減らすことになったのです。

 ただ、この泊数減は『なかなか良いじゃん!』という結論に至りました。

 それと合わせて、旅程の見直しを推奨します!

2泊3日で十分!

 3泊4日の旅程から2泊3日にした時、従来よりも慌ただしい時間設定にはなります。

 少し早起きして出発しなければならなかったり、自由時間が少なかったり、体験できる数が減ったりします。

 ただ、引率する側としては結構ありがたいことばかりだったりします。修学旅行で1番大変なのは自由時間です。そこが1番の監視ポイントだったりします。

 しかも、2泊3日にした時の体調面への負担が少なくなります。旅行慣れしていない生徒にとっての3泊4日はなかなか酷です(小学校は1泊2日なので)。

 環境が変わると寝れない生徒がいたりして、体調を崩す生徒も少なくありません。

 引率者の身体の負担も考えると、2泊3日にすべきでしょう。以前の記事で夜通しの巡視は必要ないと書きましたが、それでも多少は気を張ることになります。

 時代が変わり、修学旅行だけが旅行できる場面でもありません。家族旅行や遠征・合宿などで旅行する場面も増えています。

 思い出作りとしてなら2泊3日で十分です!

旅程の見直しを!

darake
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夕食は全て各自で食べてくる計画に!

 前項の食事設定の見直しとも関連しますが、全員で食事を取ることにもはや意味がないのでしょう。

 普段から給食という形で全員で食事をしていますし、旅行中まで全員で食事を取るべきというコアビリーフを見直してもいいのではないでしょうか。

 気の合う人と好きな食事をする計画を立てさせるといいのではないでしょうか。というか、社会人になって気の合わない人たちと同じ食事をする環境はあまりない!

 各グループで夕食を済ませ、設定した時間に宿に戻ってくるような旅程にすべきです。きっと、生徒も引率者もwin-winのはずです。

 なので、宿を予約する時はビジネスホテル(朝食のみ)で、もはや事足りるわけです。温泉旅館にすべきというコアビリーフを見直す時期なのでしょう。

 修学旅行の定番である「大部屋の枕投げ」は過去のことです。コロナのせいで全て最小人数の部屋割りしかできなくなっています。

 ただ、この最小人数の部屋がトラブル防止に繋がります。人数が増えるほどテンションが上がり、制御できなくなります。皮肉にも部屋の人数が減ったことで、夜うるさくて寝ないというトラブルは減りました。

おわりに

 2泊3日にして、昼食と夕食は各グループで済ませ、全員で食事をするのは朝食のみ(ビュッフェ形式)。

 こう見直すと、『もはや修学旅行という行事は必要ないのでは?』とさえ思ってしまいます。

#ほぼグループ旅行だろ!

 ただ、保護者に知っておいて欲しいことは、修学旅行というのは生徒にとっては貴重な思い出になるとしても、引率者の負担が半端ないということです。

 道路での食べ歩き、食事の仕方、部屋の整理整頓の仕方、風呂の使い方、お金の使い方等、これらは学校で教えることでしょうか。家庭教育の担当でしょう。

 今の生徒たちは、旅行先での名物料理にはさほど興味ありません。コンビニやファストフードの方が大好きなのです。

 そんなことを考えると、修学旅行に意味を見出すのが困難になってきます。

 修学旅行のコアビリーフを疑わずにただ継続しているので、生徒たちの求めと教師側の求めがミスマッチを起こしているのです。

 とはいえ、いきなり修学旅行廃止にもならないと思うので、まずは修学旅行の「○○べき」を見直していこうという内容でした。

 今回はここまで!

 みなさんが豊かな人生を送れますように!

#『幸せな人生』から『豊かな人生』にさらっと変更

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