学校教育における宿泊研修の指導ポイントと持ち物|修学旅行に繋がる指導を!

行事指導のコツ

 こんにちは、darakeです。

 この記事では、学校の大きな行事の1つである宿泊研修についてまとめています。一般的な中学校であれば、中学1,2年のどちらかで行くことが多いと思います。

 具体的な内容は次の4点です。

  1. 宿泊研修とはどんな行事なのか
  2. 修学旅行を見通して指導を
  3. 宿泊研修の夜は要注意
  4. 教師の持ち物について

宿泊研修とは

 今までの学校教育における宿泊研修とは、集団で宿泊体験をすることを通して、普段とは異なる不自由さの中から相手への気遣いや社会性を身につける行事でした。

 つまり不自由さを体験させるので、何でも揃っているホテルには宿泊せず、不自由な宿泊施設に泊まることになります。アメニティグッズもなく、ベッドメイクも自分でする宿です。

 一般的には1泊2日で行き、他団体と交流をしながら自然体験をメインにしていました。

 最近では、勉強合宿をメインにしたり、進路指導とからめて上級学校訪問をしている学校もあります。

 メインを何に設定するかによって、この行事の意味合いが変わってきます。

(1)自然体験をメインにした場合
・フィールドワーク
・野外炊飯(火起こし、調理が必要な料理) 
・カヌー体験、ラフティング体験
・登山
・地引網体験 等
(2)エンターテインメントをメインにした場合
・モノづくり体験(ミニロケット、陶芸、金属加工など)
・科学館、美術館見学
・動物園、水族館見学 等
(3)勉強をメインにした場合
・朝から夜まで勉強合宿(入試前など)
(4)キャリア教育をメインにした場合
・専門学校体験
・大学キャンパス巡り
・工場見学 等

修学旅行を見通して

 集団で時間通りに動くためには、訓練の積み重ねが必要です。

 中学校の修学旅行は、3泊4日が一般的です。4日間を集団で行動するため、時間通りに動くことや団体行動の不自由さを体験しておかないと大変なことになります。

 クラス単位、グループ単位で行動する時、一人の身勝手な行動はトラブルの原因となります。それを避けるために、宿泊研修では集団で時間通りに動く訓練をします。

 そのため宿泊研修では、クラス単位で動く場面、グループで動く場面を設定することが望ましいです。

 そしてグループ活動では、自分たちで時間を予測しながら計画を立て(P)、実際の体験をして(D)、反省・分析(C)をして、次に繋げる(A)ことを指導しましょう。宿泊研修の場合(A)は修学旅行ですね。

 時間に遅れたグループがあった場合、計画が甘かったのか(P)、当日にトラブルが発生したのか(D)、どの段階でミスがあったのかを分析させること(C)が必要です。

宿泊研修の夜

 宿泊研修は1泊です。

 宿泊研修で泊まる施設には、不自由な施設が多いので各部屋にはトイレがありません。

 そのため、引率する側としては最悪の環境となります。

 生徒たちは、非日常の友達同士でのお泊りのためにテンションが上がっています。そして、1泊なので多少寝てなくても乗り切れます。

 さらに、寝ないことを武勇伝として、教師の目を盗み部屋の移動をしようとするダサい中学生たちです。

 ダサいと書いたのはディスっているわけではなく事実です。darakeもかつてダサい経験者です。

 しかも、トイレが部屋にないために頻繁に部屋から出てきます。部屋から出てきても正当な理由がありますからね。

 darakeの経験上、修学旅行よりも宿泊研修の方が夜の指導は面倒です。頻繁にトイレに出てくる生徒に嫌味を言ったり、部屋間の移動をしようとする生徒に目を光らせたり気を使います。

 修学旅行にも影響してくるので、宿泊研修の夜は少し厳しく巡視をしておくべきでしょう。とはいえ、最低でも5時間程度の睡眠は確保できるようにしましょう。1泊といえども次の日キツイですから。

 生徒の状況次第ですが、引率教師でローテーションしながら最低1人は廊下にいるといいかもしれません。

 本音を言うと、日が変わるまでには教師も寝ることが望ましいです。しかし上記の理由により、宿泊研修は夜のトラブルの可能性が高い行事なのも事実です。

教師の持ち物

初めて宿泊研修に行く人は、参考にしてください。あまり大荷物にならないように心掛けましょう。

  1. 大きい鞄と移動用の鞄(大きい鞄はSサイズのキャリーバックでも可)
  2. 服装と靴は内容に応じたものを。必ずしも革靴やパンプスの必要はない。
  3. 動きやすい服装(宿に入ったら着替えてOK)
  4. 本(自由時間や巡視している時にあるとうれしい)
    スマホやタブレットに入れて持っていくと便利!
  5. スマホ(携帯電話)は連絡手段として必須!
  6. アメニティグッズは必須!ほぼ備え付けられていない。
  7. タオルとバスタオルも必須!(私は忘れた経験あり)
  8. 現金はいつもよりも少し多く入れておいた方が無難。
    緊急時の対応のため。

さぁ、最低限の指導で乗り切ろう!

 今回は、学校の大きな行事の1つである宿泊研修についてまとめました。一般的な中学校であれば、中学1,2年のどちらかで行くことが多いと思います。

・宿泊研修とはどんな行事なのか
・修学旅行を見通して指導を
・宿泊研修の夜は要注意
・教師の持ち物について

 今までの経験上、宿泊研修で生徒指導をしなかったことはありません。何らかのトラブルが起こりました。その当時はそれによってイライラもしていましたが、最近は成長のための通過点と考えられるようになりました。

 宿泊研修でしっかりと指導しておけば、修学旅行の引率がラクになる可能性が高いです。

 当然指導ゼロが望ましいですが、宿泊研修の生徒指導は仕方ないと割り切り、最低限の指導で乗り切れるように準備してください。 

 今回はここまで!

 みなさんが、幸せな人生を送れますように!

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