こんにちは、darakeです。
今回の記事は、授業でICT機器を使っていない人(使いたいけど)に向けて、背中を押す内容になります。
ポイントは、使いたいと思っているけれども一歩踏み出せない人向けということです。
具体的な内容は次の2点です。
- 一歩踏み出せない理由
- タブレットは新しい文房具
一歩踏み出せない理由
ほとんどの学校において、生徒一人一人にタブレットが配付されていると思います。
では、生徒はそのタブレットをどのように使用しているでしょうか?
②家庭に持ち帰ることも可能
③保管ボックスの中から使う時に出し入れしている
④保管ボックス内で眠っている
現状、③の学校が多いのではないかと予想します。
公立の中学校において、①と②が実現している学校はそれほど多くない気がします。文科省は、①と②を目指して導入したのでしょうが、現場の考えとは必ずしも一致していません。
では、なぜ生徒にタブレットを自由に使わせていないのでしょうか?
答えはシンプルで、トラブル防止のためです!
学校や教師はどんなトラブルを想定しているか。いくつか挙げてみます。
・授業中に別の作業をする
・いつでもYouTube視聴をする
・カメラアプリで撮りまくる
・破損や紛失
以上のことから、学校として個人に配付していない理由は生徒指導上の課題が大きいと言えます。
具体的には、休み時間にYouTube視聴をして時間を守れない、勝手に自分以外の写真を撮ってトラブルになる、雑に扱って破損・紛失をする、等々。
これらのトラブル対応は基本的に学校ですからね。
そして、教科担任として授業でタブレットを使用していない理由は、授業内容以外の操作をして進行を妨げたり、集中できないからです。
具体的には、授業に関係のない動画を視聴する、別のアプリを立ち上げて操作する、意味もなくタブレットを触る、等々。
また、授業ごとに保管ボックスからタブレットを出し入れしている学校では、その出し入れに時間がかかります。30人が保管ボックスから出すのに、早くても3分弱はかかります(出し入れ合わせて6分弱)。
教科担任にとって、この数分は結構な痛手です。遅い集団だと出し入れで10分弱かかります。
保管ボックスに収納する時、どうしても混雑してしまうし、待っている間に少しでもタブレットを操作しようとする生徒も出てきます。
大人だって同じでしょ?わずかな時間さえあればスマホ触ってるよね?
時間のことだけ考えると、タブレットは生徒に配付して個人管理させた方が効率的です。ただ、学校にはそれを決断できない理由(上記の通り)があるのです。
ここまでは、学校・教師がタブレットの活用に一歩踏み出せない理由を整理しました。
次からは、授業で活用するコツをまとめていきます。
タブレットは新しい文房具
まず、タブレットの導入に踏み出せない学校や教師は、タブレットを特別な機器と認識しているからです。
潜在的に大人が使う道具という、古い認識がまだあるのかもしれませんね。
一家に数台のスマホやタブレットが常識の時代において、生徒が使いこなせない訳がありません。むしろ、使いこなせないのは一部の教師たちかもしれません。
だから、生徒たちは思うわけです。
『教師が使いこなせないから、俺たちに自由に使わせないんだ』
もうタブレットは特別な機器ではありません。
恐れず、否定せず、どんどん生徒に使わせるべきです。自分が出来ないこと、無知なことに対して否定してはいけません。
そのためには、教師が使いこなすことは必須です。
失敗しても気にする必要はありません。授業に導入する中で、「使える方法」と「使えない方法」を学べばいいのです。
そして、タブレットを授業に導入する一番のコツは、完璧を求めないです。
前項でも触れましたが、授業中に動画を見ようとしたり、別のアプリを開こうとする生徒がいてもいいんです。
そういう生徒は必ずどこにもいますから。
教師の悪い癖で、全てを完全にコントロールしようとするのはいけません。これは教育ではなく、洗脳です。
授業中に動画を見る行為なんて、教科書を見るふりして漫画を見ているのと同じです。
別のアプリを開こうとする行為も、授業中に隠れて手紙を回すようなものです。
要は授業がツマラナイからやっているだけです。誰しもがそうだったよね。
ただ、タブレット上でやるように変わっただけです。
タブレットを新しい文房具として捉えるなら、生徒の操作に一つ一つ反応してたらキリがありません。
私は数の浄化作用に頼っています。
全体指導の中で伝えるポイントは2つだけです。
2 使用しない時はタブレットを開かない。
これによって、7~8割の生徒が自分で判断して使用できます。
この7~8割という数がポイントとなります。この割合が6割を切るようなら、そのクラスの学級経営に問題があります。ICT機器の問題ではありません。
残りの2~3割が1と2を破ったのを見つけた時は、その都度注意すればいいだけです。それもシンプルにね。ネチネチ指導なんて絶対にやめましょう。
例え見逃しても問題ありません。7~8割の生徒が指摘してくれて浄化作用が働くこともあります。
授業中の手紙回しをずっと監視しながら授業してないですよね?それと同じです。見つけたら注意する!見なかった時はスルーでいいんです。
ごく一部ですが、休み時間にYouTubeを見ることを悪と考えている教師もいます。さらには、学校で見ることに怒る教師もいます。
なぜでしょう? 私は授業でYouTube活用してますが。
休み時間に好きな動画(常識の範囲内の動画)を見ることの何がダメなのかわかりません。大人だって見てますよね?
そんな教師に出会うと、古さを感じてしまいます。
やはり、タブレットやYouTubeを生活の一部と考えていない教師は、そういう時代遅れの指導をしている気がします。時代は急速に変化しています。
次世代の若者を育成する身としては、便利なツールは積極的に使えるように育てたいと思っています。そのためには、使うことで失敗させ、正しい使い方を覚えてもらうことが一番だと思います。
おわりに
授業の中でICT機器(タブレット)を活用したいと考えている人は、迷わずに実行すべきです!
便利なツールはとにかく採用してみる。
タブレット使用のハードルを必要以上に高く設定しない方がいいと思います。
そして、助言を求めるならば実践している人からというのが鉄則です。実践もせずに文句言っている人はスルーでいきましょう。
今回はここまで!
みなさんが豊かな人生を送れますように!
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