こんにちは、darakeです。
今回は、教師を目指そうとする後輩に向けての記事です。
そもそも、なぜ教師になりたいのでしょうか?
その理由を明確にしてから進み始めることで、充実した働き方を達成できるのではないでしょうか。教師になっても、ならなくてもね。
『その情報、教師になる前に知っておきたかったやつ!』という情報を、darakeの経験からまとめていきますよ!
具体的な内容は次の5点です。
- お金
- 貢献感
- 勉強の指導
- スポーツ・文化活動の指導
- 時間の自由
お金
生きていく上での生活費は必要です。どんなに節約しようとも、最低限の衣食住にかかるお金は確保しなければなりません。
結論から言うと、教師をして得る給与があれば、それなりの生活はできます。衣食住に困ることはないでしょう。
大豪邸に住み、ブランド品を買い漁り、高級食材を望むような、莫大な浪費をしたい人は教師という職は選ばない方がいいでしょう。
教師と言っても様々な立場があります。
・公立学校(地方公務員)
・私立学校(公務員ではない)
・国立学校(公務員ではない)
それぞれ若干給与の違いはあるでしょう。
初任給はそれほど差はありません。手取りで20万前後です。20万切るかな?!
ただ、能力や経験年数に応じて差が出てきます。地方公務員の場合は、そこまで給与の上昇率は大きくありません。
ざっくり計算ですが、1年に1万円弱程度アップしている感覚です。
一方、私立学校の教師は公務員ではないので、その学校の給与規定に則り支給されます。
経営資金が潤沢にある都市部の学校で、能力の高い教師であれば給与も高くなるでしょうね。逆に、地方の私立学校ならば、公立の地方公務員の給与よりも安くなる場合もあるでしょう(推測)。
この辺は資本主義の原則が当てはまります。
最後に、公立学校、地方公務員のボーナス事情をお伝えします。
必ず夏と冬の2回支給されます。
大体、月の手取りの2倍は支給されます。
ただし、税金や人事評価査定による増減があるので、全員一律とはなりません。
初任23歳、現在40歳教師の支給例…70万前後
このように、お金の面だけから考えると、十分に生きていくことができる職業ですね。
このお金事情と後述する時間の自由を踏まえて、選ぶ際の目安としてください。
貢献感
貢献感とは、人の役に立つ行動や他の人へ貢献することで得られる感情です。この感情は主観であり、人から評価されるものではありません。
貢献感が充実している人は、人生を豊かに生きている人だと思っています。我々は、貢献感を充実させるために生活していると言っても過言ではないでしょうね。
では、教師をしていて貢献感は得られるのでしょうか?
これは間違いなく得られます!!
人の成長に関わる仕事なので、成長の過程を実感することができます。
当然、生徒と関わっていく中での喜怒哀楽はあります。怒哀がなければ最高ですが、そういうわけにはいきません。
生徒とのコミュニケーションに加えて、保護者や同僚とのコミュニケーションも必要です。教師にとって、人とのコミュニケーションは避けられません。
コロナ騒動によって、教育現場への認識が再確認されましたね。日本人がどれだけ教育現場に依存してきたか明らかになりました。
なぜなら、朝の8時から夕方の16時近くまで子どもの居場所となっています。
緊急事態宣言による一斉休校によって、その居場所と子どもを指導する役割(教師)がいなくなり、たくさんの保護者からの不満が噴出したことは記憶に新しいですね。
しかも、政府は大人にはリモート勤務を呼びかけ、子どもたちには学校に通わせています。
※子どもがコロナに感染しないわけではないし、学校ほど密な場所はない!
教育とは本来贅沢な行為です。衣食住と健康が確保されてからの行為です。にも関わらず、政府は「教育を止めるな」と呼びかけていますから。
それぐらい日本の社会にとってはなくてはならない場であり、教師という役割は求められているわけです。
巷では、学校不要論や教師不要論が上がっていますが、絶対にあり得ません。そんな未来はこないでしょうね(私たちが生きている間は)。
教育環境やアプローチの仕方は変化したとしても、教育が必要なくなることはなくて、保護者以外の教育に携わる人が不必要になることはないでしょう!
AIについては、教師と共存していくものであって、完全に取って変わるものではありません。
つまり、教師は貢献感を得られる職業の一つだということです!
勉強の指導
まず、この項目での勉強を定義します。
勉強を教えるのが教師の役割であり、教えるプロである必要があります。
「わかるようになる」「出来るようになる」を実感させ、成果を出さないといけません。
大前提として、このことに価値を見出せる人が教師を目指すべきです。
しかし、時代が変わり、勉強を教えてくれるツールは多種多様です。塾がありオンライン学習もできて、多くの勉強動画があります。
中には、これらのツールを利用するだけで成果が出る生徒、自分一人で勉強して成果が出る生徒もいます。
とはいえ、教師を必要としている生徒が数多くいるのも事実です。
そういう生徒のために、我々教師は日々勉強を教えています。
心構えとして、対象生徒全員に向けて「わかるような・できるような」授業を目指しています。
ただ、それを受け取るのは全員とは限りません。
受け取ろうとしない生徒がいてもいいし、全員に受け取ってもらえないからといって、必要以上に卑下することもないでしょう(最善の努力不要とはいってません)。
少し脱線しますが、
darakeとしては、これからの時代はもっと教育を受ける選択も自由にしていいと思っています。
最低限の読み・書き・計算さえできればOK!
その後は、専門性を高めるのも良し、働いても良し。年齢によって全員が同じ学校に行き、同じ内容の勉強をするのは時代遅れなんです。
YouTubeを見る、遊園地に行く、キャンプする等のように、エンタメを選択するの同じように自由でいい。なぜなら、教育は贅沢な行為だから。
その選択肢の一つとしてなら、オフラインの学校という場で勉強を教える「教師」というポジションは需要ありです!
だから、勉強だけを教えることに貢献感を見出すのであれば、教師である必要もないということです。他にもたくさんの選択肢がある時代です。
スポーツ・文化活動の指導
まず、日本における、スポーツ・文化活動と教師の関わり方は特殊です。
スポーツ・文化活動の指導を、学校の教師が務めるのは不思議なことなのです。
これは全て部活動という活動のせいです。原因は本来異なる指導内容なのに、スポーツ・文化活動の指導と勉強の指導を同一人物に任せてしまった過去にあります。
欧米では、クラブチーム・地域クラブという考え方が主流です。専門の指導者(監督・コーチ)が存在します。
なので、日本の教師は、日中は英語を教えつつ、夕方は野球を指導します。実はこれ凄いことですよね。究極の複業になり得ます。ただし、両方に正当な報酬がつけばの話。
現状、スポーツ・文化活動の指導はほぼボランティアとなっており、望まない教師にまで同調圧力による一方的に責任を負わせている、悲惨な状態です。
一方、一部の私立学校は状況が異なり、専門のスポーツ・文化活動の指導者を正当な報酬で雇うことができたりします。
なので、公立学校の指導者と私立の指導者では、同じように見えて契約内容が違ったりするわけです(もちろん、私立の教師も望まないのに指導者になっている場合もあり)。
ということで、教師になる動機として、『スポーツ・文化活動の指導がしたいから!』は、いかに的外れかがわかりますね。
寿司握りたいのにピザ屋に就職するようなもので、料理というジャンルは同じだけれど、実務は全く異なるわけです。
ただ、そういう動機をもつ人を責めてはいません。これは過去の負の遺産によるからです。
そして、日本ではスポーツ・文化活動の指導だけで生活費を稼ぐことができないこともあったりして、「教師+スポーツ・文化活動指導者」が誕生したりしています。
ただ、数年後に転換期が訪れるかもしれません。
教師とスポーツ・文化活動の指導を切り離す動きが加速しています。まぁ、本来の在り方に戻るだけなのですが。
どれだけスポーツ・文化活動の指導者に報酬が払われるかは未知数ですが、指導を望む教師に対して、複業(副業)扱いにできるようになれば、大きな進歩になるでしょう。
つまり、これからは次のような選択肢が用意されます(予定)。
②教師のみ、スポーツ・文化活動の指導に関わらない!
③教師にならず、スポーツ・文化活動の指導のみ!(報酬額は微妙かも)
若い後輩たちのためにも、行政には環境整備を急いでいただきたい!!
時間の自由
公立中学校の勤務時間は7時間45分です。
若干の差はあれど、朝8時から16時30分です(休憩時間の設定により差あり)。
けれども、現状7時間45分の勤務で帰宅している教師は希少です。なぜなら、放課後に部活動やら補習があるからです。
小学校教師とは違い、中学校教師は授業のない空き時間があります。その時間で授業準備やら他の雑務を行います。
その時間内に終わらない業務については、生徒が下校した後に行うわけです。
多くの若手教師を見てきましたが、平均して帰宅時間は18時を越えています。
つまり、月~金の平日においては、時間の自由は少ないです。
土日については、部活動次第としておきましょう。部活動がなければ当然休み。部活動があれば・・・。
結論から言って、教師は時間の自由が少ない職業ですね。
ただ、勘違いしてもらいたくないのは、勤務時間が長い=ブラック!ではありません。
望んでやっている業務については苦にはなりません。教師になったばかりの頃は、とにかく授業準備が楽しみでした。
というか、きちんと授業準備しないと生徒のためにならないし、何より自分も成長できません。
教師の労働環境が劣悪だと言われているのは、望まない業務に時間を奪われているせいです。そういう教師が多く、その声が表に出ているせいです。
部活指導が1番のわかりやすい例です。
本来の業務のためのスキルを向上させるための時間は、若いうちは倍必要であり、その時間に報酬が発生しないのは当然です。
一人前になるためには努力が必要で、そこには時間がかかります。
教師経験16年以上経過している身として、「働き方は自分で決める」を徹底すれば、勤務時間内に業務を終え、不満なく働くこともできています。
おわりに
今回は、教師を目指す前に「知っておくべき5つ」のことについてまとめました。
『なぜ、教師を目指すのか』という自問自答する時の参考にしてほしいです。
自分だったら、この5つの情報を知った上で職業選択をしたかったと思いました。こういうことを大学で学びたかったな。
生々しい情報なので、これを見て教師を目指すことをやめる人もいるかもしれません。ただ、知らないで働いて『思っていたのと違う・・・』で辞めるよりはいいかなと思っています。
今回はここまで!
みなさんが豊かな人生を送れますように!
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