現役教師から教育実習生に伝えたい3つのこと!

後輩に向けて

 こんにちは、darakeです。

 今回の記事は、『実習生に伝えたい3つのこと』というテーマで、教育実習生や初任教師向けとなっています。そして、実習生を担当するのが初めての教師の方々にとっても参考になると思います。

 3週間~5週間の現場実習で何を学んで欲しいかをまとめています。教育実習生にはぜひ見てもらいたいし、指導している先生方も必見です。『こういうことを指導するんだよ』っていうのがわかるはずです。

 

具体的な内容は次の3点です。

  1. 年長者に好かれる人づくり
  2. 生徒目線の授業づくり
  3. 生徒との信頼関係づくり

年長者に好かれる人づくり

 人生の悩みのほとんどが人間関係にあると言われています。人がストレスを感じる時は、人間関係がうまくいってない場合がほとんどです。

 であるならば、教育実習の数週間で絶対に伝えたいことは、年長者に好かれる人はどういう人か』『どうすればなれるのかについてです。

 高齢化が深刻化している日本において、年長者と上手にコミュニケーションが取れない若手はツラくなってくるでしょう。ましてや、教育界に飛び込もうとしているならばなおさらです。

 まず、元気で明るいことは最強の武器です。

 単純?!と思った人は、この武器を侮っていますね。

 どんな話をしてても、ネガティブな人や暗い人はそこで終了です。『この実習生は元気さがない、暗いな』と思われた時点で、有益な情報を得ることはできないでしょう。

 担当教師たちは自分の時間と労力を使い実習生と向き合うわけですから、暗い人に時間と労力を割きません。

 これって、どこの企業でも同じだと思います。社会に出て年長者と関わる上では必須能力なので、是非とも実習期間に伝えたいですね。

 では、どうすれば元気で明るくなれるのか。性格と言ってしまうとそれまでなので、せめて人前では『元気で明るく』を演じる必要があると思います。

 元気な挨拶、会話の明るさは意図的に表現しなければなりません。実践すべきことは謙虚に話を聞き、素直に受け取ることです。ただ、理不尽な指導や要求に従えと言っているわけではありませんよ。

 そして、ミスした後に効果を発揮する、『可愛げ力』との合わせ技も非常に重要です。元気で明るい人が、ミスした時に言い訳せずに真摯に謝れば大体のことが解決します。

『全くしょーがねーな 笑』と、年長者に言わせることができる人は可愛げ力が身についています。

 可愛げ力は元気で明るい人にしか身につきません。

 実習期間を円満に過ごすためには、『元気で明るく』を基本にして、『可愛げ力』を発揮することを推奨します。

生徒目線の授業づくり

 実習生の授業を見ていて一番感じることは、生徒目線に立っていないことです。

 打ち合わせの会話の中で、『自分が中学生の時に習った先生の授業は退屈でした!』と振り返る実習生が多くいます。#それはそれで現役教師ダメだろ!

 にも関わらず、その退屈だった先生のような授業をしちゃうんです。自分が教える側に立って始めてわかるんですね。退屈させない授業づくりの難しさが。

 現役の教師でさえ日々苦悩しながら授業づくりをしています。

 授業の退屈と興味関心は大きな関わりがあります。その関連記事はコチラ↓

 授業づくりの根底に常に置いておくことは、自分が生徒だったらどうか?

 この説明でわかるか、この話し方で退屈しないか、説明している時間が長くないか、等。

 ありがちなことは、実習担当教師を手本にした授業づくりをして大コケすることです。この場合の原因は、手本にした教師の授業がめちゃくちゃ上手か下手かのどちらかです。

 上手な場合はまだ手本にできないレベルということで、下手な場合はそもそも手本にしてはいけません(強制されても軽くスルーです)。

 全部を手本にすることは厳しいので、自分が出来そうな部分だけを手本にして、残りは自分なりの授業づくりをしてみましょう。その積み重ねが自分オリジナルの授業完成への道となります。

 実習中の授業に完成度は期待していないので、チャレンジが重要です!

生徒との信頼関係づくり

 実習生の多くがぶつかる壁として、生徒とコミュニケーションが上手にとれないことがあります。

 生徒は実習生に教師としての役割を期待しておらず、近所のお兄ちゃん・お姉ちゃんぐらいの役割を期待しています。勉強は教えてくれるけど、親や教師に言えないような話ができる間柄です。

 なので、その役割を担うためには生徒からの信頼を得ないといけません。信頼できないお兄ちゃん・お姉ちゃんなんて必要ありませんから・・・。

 基本的には生徒の方から寄ってくるもんなんです。年齢の近い大学生が現場に入るとね。さらに、元気で明るいとなれば一気に人気者になれるはずなんです。

 そうなっていないのであれば、実習生に原因があることがほとんどです。

 その原因は3つです。

①自ら生徒に話しかけにいかない
②教室にいない
③注意や小言が多い

 ①と②は致命的です。

 まず、生徒がいる教室にいないで、待機場所ばかりにいるなんて問題外です。そして、積極的に話しかけないことにはコミュニケーションはとれません。話しかけられるのを待っている人はそもそも教師に向いていません。

 それでも話しかけられないという人は、生徒の興味・関心をリサーチし、ひたすら話を聞き出しましょう。

 その時のポイントは、1回で会話のキャッチボールが終わらないように工夫しましょう。『なんで?』『どうして?』を意図的に質問に織り交ぜましょう。

 ③は勘違いによる原因です。実習生という立場を勘違いし、注意や小言が多いと確実に嫌われるでしょう。そもそも、生徒は実習生にそれを求めていませんから。

 どうしても注意しなければならない時は、短くシンプルにしましょう。それでも改善しない場合は担当教師にお任せです。実習生が背負うべき案件ではありません。

 想像してみてください。近所のお兄ちゃん・お姉ちゃんが小言多いの嫌でしょう?

おわりに

 今回の記事の内容が理解できない、実践するのがツライというのであれば、教師を目指すのは考え直した方がいいでしょう。

 自分の適性を知り、将来のマッチングミスを起こさないための実習でもあります。

 『実習に行ってみて教師を目指すことをやめました』は全然アリです。逆の『実習に行ってみて教師を目指すことにした』もアリです!darakeは後者でした。

 最後に、実習生を担当している教師が指導しなければいけないのは、本記事の具体的な内容3点であり、指導案の書き方なんて二の次です。

 ましてや、部活指導なんて本人の希望がない限り強制してはいけません。

 今回はここまで!

 みなさんが、幸せな人生を送れますように!

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