2020年度の教育実習には絶対に参加した方が良い理由について

後輩に向けて

 こんにちは、darakeです。

 今回は、今後教育実習に参加しようとしている後輩、受け入れる学校(教師)に向けての記事になります。

 コロナウイルスの影響で、教育実習生を受け入れない学校があり、実習先が見つからない学生がいるようです。そのため、実習の一部を大学や専門学校の授業に振り替えることができる特別措置が出ているそうです。

 このことについて、現場の教師がモノ申します!

 具体的な内容は次の2点です。

  1. 前例のない事態を体験する
  2. 現場体験に勝るものなし

前例のない事態を体験する

 コロナウイルスの感染拡大により、臨時休校が続いております。それにより、現場では教育実習生を受け入れる余裕がない状態となります。

 なぜ余裕がないかというと、

 『とにかく生徒の学びを保障せよ』との上からの通達や世論によって、何よりもまず学習内容を終わらせなければいけないという雰囲気に現場は包まれています。

 だから、長期休みを減らしたり土曜日に授業をしたりする案が浮上しています。文科省からは一年という枠に捉われずに、数年かけて内容を終わらせることもOK(次のステージに進む学年は例外)という指示も出始めています。

 入試の出題範囲も考慮されるような話も出ています(出題範囲の削減)。

 とはいえ、現場に流れている雰囲気は、『急ピッチで授業を進めろ!』です。これについても疑問はありますが・・・。

 このような中で実習生を受け入れるのは、担当教師にとってはお荷物でしかありません(言い方悪いけど事実なのでごめんなさい)。

 けれども、各学校は実習生を受け入れるべきだと思います。そして、実習生は頼みこんで実習に参加すべきです。

 ここからは、学生の立場と学校の立場から、教育実習を実施するメリットをまとめます。

学生の立場

 本気で教師を目指すのであれば、コロナのせいで諦めずに受け入れてくれる学校を探しましょう。もちろん、実習に参加することで感染リスクがあるものの、絶対に今年度行くべきです。

 その理由としては以下の3点を挙げます。

・誰も今まで体験したことがない教育環境になっている
・緊急事態の中でどんな授業が展開されるのかを見て学ぶことができる
・今後同じような事態があると想定した場合、この経験を得ておくことは自分の財産となる

 現場の教師でさえ混乱しているこの状況は、最高の学びになるはずです。緊急事態の中、教育現場がどう動いているのかを身近で見られる機会は稀です。

学校の立場

 実習生の面倒を見ている余裕はないかもしれませんが、それでも受け入れるべきです。後輩育成という視点からすると必須です。

 その理由として以下の3点を挙げます。

・若い人は今後の教育界の貴重な人材だから
・コロナウイルスによる緊急時の対応を体験させられるのは稀だから
・学生の若い柔軟な発想力も生かせるかもしれないから

 若いパワーは絶対に必要です。今は緊急事態なので、知識や経験がなくても、行動力があれば何とかなります。面倒を見るという考えよりも、緊急事態の中で共に学びながら育てるという考えでどうでしょうか。

現場体験に勝るものなし

 大学で講義を聞くことは大切、自分で調べることも大切、けれども実体験が1番大切です!現場体験に勝る学びはないでしょう。

 darakeは教育実習に行ったことで、将来の道を決めました。逆に、高齢者施設実習に行ったことで自分の不向きを実感しました(当時の話)。これらは実体験のおかげです。

 教育実習に参加するメリットとして次の6点を挙げます。

・コミュニケーション能力の高低に気づく
・生徒の話を聞くこと、生徒に自分の話を聞かせることの難しさに気づく
・臨機応変な対応力の高低に気づく
・自分の向き不向きに気づく
・教育を通して貢献感をもてるかどうかに気づく
・労働時間と内容、給与の実際に触れることができる

 実習後の進路として、

 プラスの気づきが多いなら教育界に足を踏み入れるべきだし、マイナスの気づきが多いなら進路変更も視野に入れるべきです。

 焦ったり無理に進路を選ぶことは、自分の人生にとってプラスになりません。

 実習に参加した結果、自分の違う可能性に気づくことができたのならば、それも実習の成果となります。

 今後、教育実習に参加しようと考えている人はコチラ↓も参考にしてください。

おわりに

 今回は、今後教育実習に参加しようとしている後輩へのエール、受け入れる学校(教師)に向けてのお願い記事にしました。

 本気で教師になろうとしているならば、2020年度の実習は是が非でも参加すべきです。人類に課せられたコロナウイルスとの戦いは続いていますが、その最中の教育現場に立ち会う機会を逃すべきではありません。

 もしかしたら、通常状態の実習よりは雑な対応を受けるかもしれませんが、それを補ってもなお余りあるほどの貴重な体験ができるでしょう。

 2020年度、darakeは実習生を受け入れます。ほぼ毎年担当しているので、担当した実習生の数は10人を越えています。

 今後の教育界は、高齢世代がどんどん退職していきます。その下の30代・40代の教師人口は少なく、若手教師の育成は緊急の課題です。

 教育界全体で若手を育成していきましょう!

 今回はここまで!

 みなさんが、幸せな人生を送れますように!

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