学校再開するにあたり絶対におススメしないこと!

後輩に向けて

 こんにちは、darakeです。

 今回の記事は、6月からの学校再開にあたって、絶対におススメしないことを伝えています。

 この記事の内容を知っておくだけで、生徒の心に寄り添うことができて、学校・学級の荒れを未然に防ぐことができるでしょう。

 具体的な内容は次の1点のみです。

  1. 時数確保に必死になるな

時数確保に必死になるな

 コロナウイルスによる臨時休校が終了します。

 この後絶対にやってはいけないことの一つとして、時数確保に必死になることです。

 義務教育では年間最低時数が決まっていて、1015時間が最低ラインです(国語とか道徳とか全教科合わせて)。

 通常ではこの最低ラインを割ってはいけないことになっています。普段から管理職が口を酸っぱくして言うのは、教育委員会や文科省からチェックが入ると大問題になるからですね。

 なので今、この1015時間を確保しようと、7時間授業、土曜授業、夏冬休みの削減という案が出ています。

 現場サイドから言わせてもらうと、絶対にやめたらいいと思います!

 1015時間に捉われると、絶対に生徒の不満が溜まり、果てには学校・学級の荒れが生じます!

 その理由は2つあります。

無理矢理感が強くアップデートできない

 まず1つ目は、物理的に足りないし、進化しようという考え方じゃないからです。

 具体的に説明しますね。

 通常12か月で行っていたことを、10か月で行うには「無理矢理」が付きまといます。まさに、本来の休みの日を削ったり、1日の授業時間を延ばしたりすることです。

 正論としては、『コロナウイルスの感染を防ぐための臨時休校が約2か月あり、教育活動に遅れが生じているのだから「無理矢理」にでも時数確保すべきだ!』です。

 生徒の気持ちとしては、『コロナは俺らのせいじゃないし、臨時休校決めたのは大人でしょ!楽しみにしていた活動がほぼ延期・中止になってるのに、さらに休みも減らし授業時間も増やすの?』です。

 さらに賢い生徒となると、『臨時休校中は自分で好きなように勉強できてたけど。休み中に各々で学びを進めてと言ってたのは学校でしょ?なんで「無理矢理」に詰め込もうとすんの?』です。

 現場の教師からも言いたいことがありますよ。オンラインで繋げたり、大量の課題を出してチェックしたりして、臨時休校中にも学びを進める努力をしてきました(不十分だったり、地域格差があったにせよね)。

 にも関わらず、それを無かったかのように休校期間の2か月を取り戻そうと「無理矢理」時数確保しようとするのは、休校期間中の生徒の自主的な学びと、教師の努力を否定することになります。

 つまり、時数確保に必死になるということは、『あの2か月は不十分過ぎるからなかったことにして、新たに10か月で1年分の学びを詰め込むから!』って言っているわけです。

 アフターコロナを考えた時、6月から通常の時間をかけて学ぶことは無理なんですよ!足りない時間の中で何をどれくらい教える必要があるのか、取捨選択しないといけないんです。

 『時間がないから休みを潰して確保しよう』ではなく、時間がないなりに将来不利にならないように内容の精査が必要なんです!

 生徒も教師もアップデートが必要です。生徒は自立した学びが求められるし、教師には教え方の工夫と効率の良さが求められています。オンラインを併用することだって必要です。

darake
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コロナ前と一緒!じゃダメなの!緊急時にはルールに縛られるな!

生徒の気持ちを無視しての教育はアカン

 もう1つの理由として、生徒の気持ちを最優先にしないとポキッと折れるよってことです。

 2か月以上の自粛生活に慣れてしまっていて、学校の生活リズムに戻すのは容易ではありません。今まで体験したことのない事態に対して、すぐに元に戻そうとするには無理が生じます。

 教師たちだって感覚ズレまくりなんです。それが6月からいきなり6時間授業や7時間授業になるわけです。

 そして、体育祭や陸上記録会の延期、修学旅行の延期、最後の大会やコンクールの中止、学校祭の実施未定など、生徒たちが楽しみにしていたことの大半が現状で失われています。

 大半の生徒たちがもつ学校への希望は、友人と会えることの一択です。

 『学校で勉強したかった』って言ってる中学生は1割です。ほとんどの生徒が家にいることに慣れてしまって、学校で勉強することをそこまで求めていない中学生の方が多いことを理解すべきです。

 実は、出来ている生徒は学校に登校しなくても学べています。学校の授業が全ての時代ではないんですね。

 そして悲しいことに、家で学習できない生徒の多くは、学校に勉強を求めては登校していません…。

 そんな状態の生徒たちに、時間が足りないから毎日7時間授業、土曜日も授業、夏休みと冬休みも減らすってどんな神経してますか?って話です。

 誰のための教育ですか?

 大人が既成事実として1015時間確保すれば満足ですか?

 自分が中学生だったらと考えると、暴動起こすレベルです。

 学ぶことはとても重要ですが、学ぶための土台が整っていなければ積み上げることはできません。それを無理に積み上げるとどこかで崩れます。

darake
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生徒の心の安定が第一優先!生徒の不満やイライラを解消することが大切!

おわりに

 とはいえ、建前上1015時間を確保しないとはハッキリ言えないでしょう。

 大切なことは臨機応変です!今年度は出来る範囲で取り組むべきです。計画段階では1015時間確保でスタートするけれど、生徒の実態に応じて時数カットも視野に入れましょう。

 ぼんやり計画でいいんです!

 つまり、1015時間の最低時数は、状況見ながらの努力目標とすべきです(なんでハッキリと全国に言ってあげないの?)。

 なぜなら、きっと第三波、第四波きます!必死になって1015時間確保して生徒に無理強いをした結果、物理的に足りなくなることが予想されます。

 であるならば、大切なことは時数ではなく、生徒たちが将来不利にならないような内容の精選と工夫です。

 緊急事態であり、アップデートが求められている今、時数メインで必死になるのは危険です。オールド管理職やオールド教師にストップをかけるのは若い世代です。

 現場が声を上げてください。目の前の生徒がメインです。目の前の生徒を無視して上からの指示通り動くことは時に悪です。

 1015時間授業したから良いではなく、学ぶべきことを教え次のステージに送り出しましょう。

 今回はここまで!

 みなさんが、幸せな人生を送れますように!

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