こんにちは、darakeです。
今回の記事は、生徒に話をする時に何が必要かを分析してみます。生徒にうまく話を伝えられずに困っている人は、ぜひ読んでみてください。
具体的な内容は次の2点です。
- 聞き手として想像する
- どうすれば伝わるか
聞き手として想像する
まず、話を聞く側の気持ちになって考えることが大切です。『自分だったらどうか?』という想像力が求められます。
darakeという中年は超普通人なので、『あ、それわかる!』って共感してもらえる部分が多いと思います。
大きく分けると、対象者、利益の2つの要因によって話を真剣に聞くかどうかが決まってきます。
対象者
これは誰から話を聞くかということです。
自分の学生時代を振り返ると、二種類の先生の話は意図的に聞くようにしていました。
二種類とは、怖い先生と大好きな先生です。
まず、『どう考えても寝れないだろ!?』っていう怖い先生の話は頑張って聞いてました。ここでの怖いとは、威圧感のある先生です。キャンキャン吠えている小心者教師ではありません。
ただ、「頑張って」というのがポイントで、本当は聞きたくないけれど聞かないことで指導されるのが嫌だから仕方なく聞いていたということです。ここに自発的な意思は存在してなかったはずです。
次に、大好きな先生の話は聞いていました。「大好き」の内容をもう少しハッキリさせると、
②笑いを含んだ内容構成で話をしてくれる
③実体験に基づいた内容構成で話をしてくれる
④話し方のテンポや間が心地よく安心感がある
⑤容姿が好み
大好きな先生の話を聞く時には、頑張るという感情はなく自らの意思で聞いていたと思います。
だから、怖いと思われる先生か好かれる先生のどちらかにならないと話を聞いてもらうことは難しく、どちらの特徴もない教師の話は聞き流されて終わるわけです。
さらに、怖いという恐怖心や強制力で話を聞かせても、そこに自発的に聞こうとする意思は生じていないために真の理解には至らないことが多いでしょう。
つまり、
このような対象者の要因からすると、生徒にとって大好きな先生にならなければ、自分の話を生徒に伝えることはできないのです。
利益
ある話を聞こうとする時、自分にとって利益があるかどうかで判断してしまう時があります。利益にはいくつかの種類があります。
身銭を切って参加する講演会では、少しでも利益(新たな知識)を得ようとするので、もの凄く真剣に聞くことでしょう。
学校の授業の場合はというと、『テストに出るよ』と言われると急に真剣に聞いたり、進学に関わる内申点を上げるためにしっかり聞いたりします。どちらも利益(成績アップ)を意識した行為です。
さらに、生徒個々の価値観ではありますが、自分のためになる話かどうかを無意識に取捨選択しています。
だから、何らかの利益を提供してくれる人という認識をされないと話を聞いてもらうことは難しく、『教師だから』という空っぽの根拠だけでは話を聞かせることはできないのです。
利益を提供してくれる存在か否か。
見誤っていけないのは、聞く側は子どもだろうが大人だろうが結構シビアだということです。
どうすれば伝わるか
では、どうすれば話を聞いてもらえるのでしょうか。
手っ取り早いのは、その生徒にとって大好きな先生になれればいいわけです。前述した大好きの内容のうち、「容姿が好み」だけはどうしようもありません。それ以外は何とかなります。
①話の内容から価値観が近いことが伺える
これについては、生徒の目線に立って話をするということが求められます。明らかに見下した態度で話をしたり、正論を押し付けるような話ではダメです。
時には生徒の関心事に寄り添い、普段の教える立場から教わる立場になることも大切です。※ちなみに、関心事(かんしんじ)って読むこと最近知ったよ!
②笑いを含んだ内容構成で話をしてくれる
笑いと聞くと、漫才のようにフリ⇒オチを考えなければいけないかというと、そんな高度なことは求めていません。素人のマネは大抵スベります。
自分の失敗談を話せるようになるといいでしょう。自分が既に乗り越えた失敗について、多少盛ってもいいので面白可笑しい話に作り上げましょう。
③実体験に基づいた内容構成で話をしてくれる
実体験に勝る話はありません。
『遅刻はダメだよ!』よりも、実際に遅刻をして痛い目にあった体験談を話すことができたら、効果抜群でしょう。
『勉強しないと志望校に合格できないぞ!』よりも、実際に不合格になった時の体験談を話すことができたら、より身に染みる話となるでしょう。
④話し方のテンポや間が心地よく安心感がある
ずっと同じテンポで話すよりも、速いテンポで話した後に一瞬間をとることで、聞き手を一気に惹きつけることができます。
また、言葉の繋ぎに『え~』を挟むのが癖になっている人がいますがすぐにやめるべきです。『え~』を連発することで、聞き手は本来の話に集中できなくなります。
無理に言葉と言葉の間を繋ぐ必要はないのです。一瞬の間が良いアクセントになって、話に深みをもたせることにもなります。
話が上手な人には安心感があります。聞いていて心地よさがあります。話し方の参考になる人として、キンコンの西野さんをおススメします!
これら全てを意識して、何度もリハーサルー本番を繰り返す必要があります。
教師の場合は毎日話す場がありますので、打席には立ち続けることができます。あとは打席に立つ前の下準備をコツコツできるかどうかですね。
おわりに
今回は、生徒に話をする時に何が必要かを分析してみました。
聞く側はどんな人から話を聞きたいのか、どんな利益を求めているのかを把握することが重要です。自分の話したいことを無策で話すだけでは通用しないかもしれません。
自分が学生の頃、『なんでこんなに教師の話はツマラナイんだ!』と思っていた人はたくさんいるでしょう。けれども、今そんな教師になっていないですか?
『生徒の聞く態度が…』『生徒のやる気が…』
生徒のせいにして逃げてはいけません!話を聞いてくれない、話が伝わらないのは自分の努力が足りないだけです。
共に頑張りましょう!
今回はここまで!
みなさんが、幸せな人生を送れますように!
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