こんにちは、darakeです。
黄金の3日間、学校関係者なら1度は耳にしたことがあるでしょう。学級経営をスタートする上で、絶対に活用すべき3日間です。
さて、
今回は、黄金の3日間の説明と、中学校向けの具体的な6つのプランを提案した記事です。この6つのプランを活用すれば、学級崩壊はしません。
なぜなら、darakeは今まで学級崩壊を起こしたことがないからです!
中学校の黄金の3日間とは
教育界では定番となっている言葉ですね。知らない教師はいないでしょう。
新年度、学級開きからの3日間は、何よりも重要な時間です。この3日間で、生徒は担任を査定します。
『使えない教師』というレッテルを張られた場合、最終的に地獄が待っています。
担任をやる時は、必ず、必ず意識して3日間をプランニングしています。この3日間を無計画で過ごすと、高い確率で学級崩壊を起こすでしょうね。学年主任になってからは、全学級にもプランニングしています。
『神様からプレゼントされた3日間』とはよく言ったもので、ほとんどの中学生が、素直に教師の話に耳を傾け、前向きに生活しようとする3日間です。これを活かさないなんてアホちゃんです!
中学1年生であれば、もっと意味合いが強くて、今後3年間を左右しかねない3日間となります(大袈裟じゃないよ)。黄金の3日間darakeバージョンは、勝率100%です!
ただし、黄金の3日間+中1ギャップという式です。中1ギャップをつくらないようにした方が危険だなと感じているので、あえて中1ギャップをつくるようにしています。
本題に戻ります。
黄金の3日間の6プラン
3日間で、どのポイントを押さえておけばいいか理解しておきましょう。
②担任としての軸について説明。
③学級のルールは生徒から承認を得る。
④学年の目標から逆算して個人へ。
⑤給食、掃除当番の流れをつくる。
⑥信頼できそうだ感を植え付ける。
適度な緊張感のある3日間に
1年の中でも、特に緊張感がある日は最初の3日間だけです。中には3日目にはもう緊張が解けて、落ち着かない生徒もでてきます。
だからこそ、緩めないように配慮しています。適度な緊張と緩和を繰り返しながら進めていきます。『小学校とは違うな』と感じさせることに意味があります。
小6なんて、6年間も同じ校舎にいて、その最上級生ですからめちゃくちゃ調子に乗ってます。何なら先生方よりも学校のことを知っているので、『自分たちで何でも出来る!』なんて勘違いしちゃう子がいても仕方ありません。
まずはその鼻っ柱を折るところから始めます。といっても全員対象ではなく、自分で中学校モードに切り替えることができない生徒のみです。
つまり、小学校と中学校は違う場所で、新たなスタート地点ということに気付いてもらうことが重要です。もっと言うと、今までの嫌だったこと・できなかったことをリセットする最高のチャンスでもあります。
『本当は積極的に発言してみたかった』
『生徒会に入りみんなの前に出てみたい』
『新しい人間関係を作りたい』
担任としての軸について説明
担任をやる上で、自分の軸は必ずもっていなければなりません。軸とは、学級経営していく中で、これだけは絶対に譲れないというものです。
この軸は、簡単にズレるようなことがあってはいけません。学級崩壊を起こす担任の多くは、この軸がブレブレの人です。
生徒指導の問題が起きても、保護者からクレームがきても、先輩教師に何か言われてもブレることのない軸をもつことが重要です。ぜひ、自分の軸が何なのかを明らかにしてから学級経営をしてください。
そして、生徒に説明する時は、わかりやすい言葉で落とし込み、しつこいぐらい伝え続けてください。生徒たちが『〇〇先生のこだわりはコレ!』とわかるぐらいになると完璧です。
ちなみにdarakeの軸は、命、自立、状況判断です。
学級のルールは生徒から承認を得る
学級の主役は生徒です。その生徒たちが集団で生活する場です。ある程度のルール(決まり)がないと、絶対に成り立ちません。
集団生活における自由とは、ある程度のルールの上にあるものです。何でもかんでも自由にするのは、私の考えとは異なります。
ただし、担任が押し付ける形は好ましくありません。ならば、生徒に考えさせることが望ましいです。自分たちで、守る必要があると考え、認めたルールを遵守することが最高の形でしょう。
ただ、中学校1年生の場合、ルールを考えさせ、承認を得るのは厳しいと思います。中学校のルールも把握していない状態で、学級のルールをイメージしろというのは無理がありますね。
darakeがよくやる方法は、提案⇒承認というやり方です。
担任がある程度のルールを提案し、それを修正・追加してもらい、最終的に全員の承認を得ます。
まぁ、99%が私の提案を承認してくれます。黄金の3日間の中で、この提案に反対したり、修正してくる生徒はほぼいませんね。
全員承認を得ることができたら、あとはこのルールを基本に学級経営していけばいいわけです。当然、破る生徒も出てきますが、その都度、全員承認したルールに立ち返ればいいわけです。
学級経営で1番怖いのは、多くの生徒に正義が通らなくなることです。数名がルールを破ったところで、慌てる必要はないんです。むしろそんなの当たり前です。ルールを破ることが蔓延しないようにコントロールすることが重要です!
学年の目標から逆算して個人へ
どの学校でも、学校目標があり、学年目標があります。学年目標は、1年後生徒にどうなっていてほしいのか、何を身につけさせたいのかを考えて設定します。
その学年目標を受けて、学級目標を設定します。これは生徒たちに考えてもらいます。
日本語だろうが英語だろうが、基本何でもいいんですが、その言葉にどんな意味を込めているのか、学年目標を受けて設定されているかは重要視してください。そして、1年を通して意識することができるかも大切。
その学級目標を受けて、個人目標を設定してもらいます。これは学期ごとに設定すべきです。その際のポイントとして、学級の一員としての個人目標と自分個人の目標設定をさせるべきです。
学級目標を達成するために、集団の中で各生徒がどう関わるべきかを考えさせたいのに、個人目標が『給食残さず食べる』では意味わかりませんよね(給食に関する学級目標にでもしない限りね)。
形だけの目標にせず、有言実行できるような、それを達成することで学級目標達成に近づくような個人目標を考えさせてましょう。
給食、掃除当番の流れをつくる
これ私の持論ですが、教室汚い学級は崩壊します。当番活動に不満が出てるようだと崩壊します!
だって、ほぼ毎日ある活動ですから!これが機能しないと、うまく経営できませんよ。
当番活動については、過去の記事をぜひ読んでください。
信頼できそうだ感を植え付ける。
経験が浅い教師は難しいとは思いますが、それでもぜひ実践してもらいたいことは、生徒の前で困っている姿やわからない感じを出さないことです。
ここでの困る・わからないとは、授業に関することではありません(まぁ、専門教科なのにわからないはマズいけどね)。
黄金の3日間の中で、生徒に説明する全内容について、生徒の前で他の教師に聞きに行くようなことはしないでください。なぜなら、それを見た生徒は不安になるからです。
『うちの担任大丈夫か?』
こう思わせるのは絶対ダメです。必ず頭の中に叩き込んで、自信をもって説明できるように確認しておいてください。この取組をサボると、後から大きなダメージを負います!!
最初の出会いは何よりも大切で、そこで何となく『信頼できそうだ』と思わせておくことが必要です。そのためには、自信のある言動が大事です。プリントばかり見て説明するよりも、自分の言葉で表現して伝えましょう。
さぁ、黄金の3日間をプランニング!
スペシャルな技術ではなく、基本が大切です。いかに、最初の3日間にそれを浸透させられるかがポイントです。
最初の3日間は、生徒側も受け入れ体制ができやすいので、その間に入れしまおうというのが黄金の3日間という考え方です。
とても理にかなっているし、後で学級崩壊を起こしたくないならば、黄金の3日間をきちんとプランニングすべきです。
本来は、学年主任がプランニングしてくれるはずですが、もし怪しいならば、自分でやりましょう。
darakeは、ラクして効率性を求めるので、最初にポイントを押さえておくことで、後から問題が出てこないのであれば、絶対に最初に努力します。
とはいえ、問題は起きますが、被害は最小限に抑えることは可能でしょう。
4月に入ってから考えていては余裕がなくなります。3月中旬ぐらいから行動に移しましょう。
余裕をもって、黄金の3日間を自分なりにプランニングしてみてください。
最後に、「幸せになる勇気」学校関係者におススメの本です。
学級崩壊を経験したことがある教師、怒鳴らないと指導できない教師、体罰している教師(もう時代的にやばいよ)は、ぜひ読んだ方がいいと思います。
教師ができること、できないことが明確に書かれていて、「アドラー心理学」と「教育」は切っても切れない関係だとわかります。
自分の子どもを怒鳴って、自己嫌悪に陥っているお父さん、お母さんも、ぜひ読むべき1冊です!
みなさんが、幸せな人生を送れますように!
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