こんな学級経営アリ?ベテラン教師の在り方について考えよう!

学級経営のコツ

 こんにちは、darakeです。

 今回は、学級経営を通して、ベテラン教師の在り方について考える記事です。

 darake自身初のケースで、困惑しつつも新たな発見もしています。

 タイトル通り、生徒への愛情溢れるベテラン教師の学級経営に対して、ツッコませてもらう内容となっています。

 7割ぐらい批判的な内容になりそうなので、それを理解してくれそうな人はお付き合いください。

 具体的な内容は次の3点です。

  1. ベテラン教師Aとは
  2. 取り扱い危険!!
  3. ベテラン教師取り扱いマニュアル

ベテラン教師Aとは

 本記事の登場人物である、ベテラン教師Aさん(仮名)。

 彼について紹介をしておきます。

 ①年齢は50代、現任校に10年以上勤務している(異動しない理由は不明)。
 ②常に担任を希望し、生徒との対話や生徒と接する時間を惜しまない。
 ③自分の学級には強い愛着をもっている。

 ④時間を守れない。チャイム後に学級に登場することは日常茶飯事。
 ⑤他の学級と足並みを揃えることを苦手としている。
 ⑥生徒指導場面を見逃すことも頻繁にある。

 ベテランになると担任をやりたがらない人が多い中、率先して担任を希望し、自分の学級に愛着をもっていることはすばらしいことです。

 けれども、残念な点がいくつかあります。

 まず、④については、朝の会・帰りの会、給食に遅れるくることは頻繁です。

 担任不在でも生徒たちがスムーズに動いているならば問題はありませんが、残念ながらそうはなっていません。

 そして、帰りの会の終わる時間も大幅に伸びるため、その学級だけ清掃活動が大幅に遅れ、放課後の活動も足並みが揃いません。

 次に、⑤については、他の学級(担任は全て年下)と合わせることができません。

 他学級が静かに読書をしている時間でも、平気で生徒と会話します。

 最低限、学級間で合わせようという統一ルールすらも、生徒に守らせることができません。また、校内で統一されているルールに対しても、自分の学級だけ特例を許してしまいます。

 最後、⑥については、時間を守れない生徒や当番活動をサボっている生徒に対して指導できません。

 なので、副担任が指導することになるのですが、担任が率先して指導しないために筋が通りません。

 ダメなものはダメという、統一ラインが保てないのです。

 さて、このベテラン教師Aさんについてどう思いますか?

取り扱い危険!!

 このAさんの何が厄介かというと、ベテランだということです!

 校内でも最年長に近い年齢のため、誰も指導できません(管理職もなかなか手出ししにくい)。

 しかも、担任を希望し、自分の学級に愛着をもっています。Aさんの教室には、生徒の写真が目一杯掲示されています。

 そうなんです。決してサボっているわけでも、やる気がないわけでもないのです。

心の声
心の声

逆に厄介!!

 そして、Aさんの学級が落ち着いているならまだしも、授業中に各教科担任から1番注意を受けています・・・。

 学級経営が上手くいっていると思っているのはAさんのみで、学年教員の誰もが危機感をたっぷりもっているのです。

 これって、めちゃくちゃ取り扱い危険ですよね!?

 たまにAさんが休みの時なんて悲惨です。

 若い副担がその学級に入りますが、全く当番活動が機能しません。普段からAさんの独自の感覚で何となくやっているせいで、生徒が自立できていなく、指導が通りにくいのです。

 その学級だけの独自ルールが存在していて、他の教員が入ると困惑するのです。

 学級がAさんの聖域と化してしまって、手出ししにくい状況なわけですね。

ベテラン教師取り扱いマニュアル

 ハッキリ言って、お手上げです。

 ベテランがこのような状況になってしまうと、ここまで厄介だとは思いませんでした。

 サボってしまうとか、やる気がないとかの方がまだ対処しやすいかもしれません。

 中学校教師では珍しいタイプだと思います。

 とはいえ、いくつかの解決策を考えています。どれだけ有効打になるかは未知数ではありますが、こういうベテラン教師の取り扱いマニュアルが必要です。

 ①darakeのようなミドル世代が指摘し続ける。
 ⇒若手には任せられません。角が立たないような指摘が重要です。
 ②Aさん以外の教科担任がブレずに指導ラインを統一する。
 ⇒話の聞き方や言葉遣い等、基本的生活習慣に関する指導ですね。
 ③一度、担任から外れてもらう。これは管理職の役割です。
 ⇒愛情あれど、学級の私物化はいけないからです。

 今回、このような記事をアップした理由は、Aさんのような教師を増やさないためです。

 反面教師として捉えてもらいたく、記事としてまとめました。

 Aさんの学級経営は、中学校の担任としては失格です。学級経営は、担任一人が抱えるものではありません。学年チームで取り組むものです。

 ベテランにもなり、最低限のルールの統一や他担任と足並みを揃えられないのは致命的なのです(何でもかんでも揃えるのが良いとは思っていません)。

 厳しい言い方をすると、スタンドプレーによる学級経営は、ベテランが取る選択肢ではありません。

 ベテラン教師Aさんを見て思ったことは、同じ学校に10年以上もいるものではないと感じました。やはり、客観的に自分を見ることができなくなり、目が曇るのです。

 当然、周囲からの指摘を受けることもできません。そして、管理職すら指示できない状況が発生します(管理職は2~3年で異動するから)。

 教育委員会(教育局)の皆様、こうならないような人事配置をお願いします!

 少し批判的な記事になってしまい、ごめんなさい。

 今回はここまで!

 みなさんが豊かな人生を送れますように!

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