知っ得情報!校務と校務分掌って何だろう?

自己研鑽

 こんにちは、darakeです。

 今回は、意外と知らない校務と校務分掌についての記事です。

 教師として働く上では知っておいて損はない、知っ得情報としてまとめていきます。

 5分で読める短い記事となっています。

 具体的な内容は次の2点です。

  1. 校務とは
  2. 校務分掌とは

校務とは

 『校務とは何?』って聞かれて、すぐに答えられる現役教師は多くないはずです。

 校務というのは、学校を運営していく際の一切の事務を指します。

 別の表現だと、教育目標を達成するため、学校においてなすべきこと全てとも表せます。

 校務の法的根拠は、学校教育法施行規則にあります。

 これは、文部科学大臣が定める省令です。学校教育を円滑に実施する上で重要な役割を果たしているものなのです。

 どんなことが書かれているかというと、

 ・学校に必要な設備(校舎、運動場など)を設けてね。
 ・指導要録、出席簿を作成してね。
 ・中学校に生徒指導主事、進路指導主事を置いてね。
 ・校務分掌の仕組みを整えてね。
 その他たくさん!

  校務を端的にまとめると、次の4点になります。

①教育内容の管理
②教職員、児童・生徒の人的管理
③施設等の物的管理
④その他学校の運営管理に関する事務

 そして、学校教育法には「校長は校務をつかさどり、所属職員を監督する」とあります。全ての校務を執行する権限は校長にあるわけです。

 けれども、校長一人で全てを執行することなんて無理なので、教職員に業務を割り振っているのです。 

 以上のことから、普段から教職員は教育目標を達成するために、分担して校務を遂行しているわけなのですね。

校務分掌とは

 では、校務分掌とは何でしょうか?

 「分掌」という言葉の意味さえわかれば明確になります。

 「分掌」とは、仕事・事務を手分けして受け持つこと。

 「校務分掌」とは、教職員が校務を手分けして受け持つことを指します。

 つまり、教育目標を達成するための必要な業務分担ということです。

 各分掌組織の名称・役割・設置の有無は、学校により異なります。

 今まで勤務した中学校を例に紹介します。

 業務内容は大体どこの学校も同じなので、ほぼWikipediaさんからの引用とします。

①教務部
 教育課程の検討、時間割の作成、生徒の学籍・成績評価に関する事務処理、教科書に関する事務処理、定期考査の運営など。
②生徒指導部
 校則などの検討、生徒の校内生活・校外生活上の指導指針の作成、補導、交通安全指導、拾得遺失物の管理など。
③保体部
清掃区域割、保健室の管理、健康・身体に関する統計、身体測定・各種検診の計画・実施、学校医との連絡・調整など。※体育的行事の運営を任される場合もある。
④研修部(教務の中に位置づけている学校もある)
教職員の研修の計画・実施など。
⑤事務部(主に学校事務職員が担当する)
施設・設備の管理・営繕、出納、給与管理、財産管理、契約など。

 情報機器・校内LANの管理、学校ホームページの作成、図書に関する業務など、他にもたくさんの業務がありますが、○○部と独立している学校もあれば、教務部の中の業務として位置付けられていることもあります。

おわりに

 校務と校務分掌について理解できたでしょうか?

 意外と教えてもらえない知識だったりします。

 校長に割り振られたから、何となく業務をこなしている教師はたくさんいるでしょう(darakeもその一人)。

 だから、知っ得情報として持っておいても損はないでしょう!

 今回はここまで!

 みなさんが豊かな人生を送れますように!

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