教師は話し方を変えるだけで信用を得ることが可能|状況判断がポイント!

自己研鑽

 こんにちは、darakeです。

 この記事では、大勢の前で話す時に気をつけることや、周りから信用を得るための話し方についてまとめています。

 具体的な内容は次の2点です。

  1. 人前で話す時に気を付けることは、聞く側のことを考える
  2. 状況によって話す内容を変えることができる技量を育む

教師の話し方のポイント

 

 学校現場では、複数の教師が連続して話をする場面があります。例えば、生徒向けの学年集会や保護者向けの学年懇談会などです。直近だと、学年末の集会で話す場面があるかもしれませんね。

 その時に気をつけるべきことは、絶対に前後の人と内容をかぶさないことです。過去にこんなことがありました。

年度初めの学年集会で、担任3人が同じ内容を話しました。
担任の経験年数は、3年、4年、初担任でした。
全く同じことを話したわけではありませんが、内容はほぼ同じでした。
しかも、それぞれ5分ずつぐらい話をしました。
 これのどこが良くないのだろうか?

 

 単純に飽きるから!!

 

 同じ内容を、5分ずつ3回話されたら大人でも飽きるでしょ。自分のめちゃくちゃ興味がある内容ならまだしも、『〇〇を意識してほしい』『学習は大切だ』という誰もがわかりきった内容です。

 当時、学年主任としてその場にいましたが、非常に眠くなりました。

 勘違いしてほしくないのは、この3人の担任を批判しているわけではありません。この3人は、それぞれが集会のためにじっくりと考えてきて、真面目に話をしました。

 当時の生徒たちは、辛いと思いながらも真剣に話を聞いていました。ただ、学校が変わり、生徒が変われば同じような結果にはならなかったかもしれません。下を向いたり、隣とおしゃべりをしたり、というような結果も考えられます。

 では、このように複数の教師が連続で話をする時のポイントは何でしょうか。

 それは、自分が用意してきた原稿があっても、前の人の話の内容によっては、変更する臨機応変さが大切です。生徒に伝えるために、一生懸命に考えてきた内容を変更することは大変かもしれません。

 けれど、同じ内容を聞く側はもっと大変!

 そうはいっても、若手教師にとっては難しく感じると思います。では、具体的な対策として次の3点が考えられます。

①話す内容を複数用意しておく!
 1字1句原稿を読もうとせず、複数の内容を箇条書きにしておきましょう。そして、前の人が話した内容は削除し、残りの内容で話を構成しましょう。どんなに大切なことでも、短時間に同じ話を何度もされては頭には入りませんし、伝わりにくいでしょう。
②前もって話す内容を分担しておく!
 集会で担任3人が話すことが決まっているならば、事前にどんな内容を話すか、打ち合わせしておけばいいでしょう。そうすれば3人の内容がかぶることがありませんね。当たり前のことですが、この打ち合わせをさぼると、後で痛い目にあいますね。
③話しをする順番を最初にしてもらう!
 臨機応変に話す内容を変えられないという人は、最初に話をさせてもらえばいいでしょう。若手の方ならそれぐらい融通が利くでしょう。あとは、他の担任にかぶらないように内容を変えてもらえばいいでしょう!

 せっかく大勢の前で話すならば、自分の思いを多くの人に伝えたいですよね。そのためには、人と同じ内容ではダメです。

教師は状況判断した話し方を

 

 

 大勢の前で話しをする時、自分が話す前の雰囲気やその時の状況を考えて、話しているでしょうか?

 次のような例で考えてみましょう。話した教師は40代女性(特別支援担任)です。

 ≪場面≫
・卒業式練習の最後に、その日の総括を話す。
・毎回、練習の最後には総括する場面あり。
・総括する教師は日替わり(若手からベテランまで)。
・卒業式まではあと3日。
≪その日の状況≫
・十分に練習して、概ね満足できる出来だった。
・その週の午後はずっと練習していた。
・かなり生徒たちは疲れていた。

 さぁ、このような場面と状況を考慮して、自分ならどんなことを話しますか?

 この日総括を担当した教師は、朝から話す内容を準備する時間はあったし、実際にしっかりと考えていました。その結果は・・・

『とても素晴らしい合唱になりましたね。練習を始めた頃よりも、遙かに上達しています(という内容を2分ぐらいかけて話す)。』
『特に、楽譜の〇〇ページの〇〇〇〇(歌詞)の部分がキレイに聞こえてきていますね。ここはmp(メゾピアノ)なので、あまり強くしすぎない方がキレイにまとまりますね(自分の楽譜をめくり、該当のページを探すのに手間取る)。』
『あと、楽譜の〇〇ページの〇〇〇〇(歌詞)の部分は全員で揃えることで、素晴らしいハーモニーを奏でることができますので、頑張りましょう(結果5分は超過)。』

 生徒は、げんなり・・・

 darakeも、げんなり・・・

 ちなみに、この教師は音楽科ではありません。その前には十分に音楽科による全体指導があってのことです。

 決してこの教師をディスっているわけではなく、これは、誰もが陥りがちな失敗ではない失敗です。

 別に言ってはいけないことを話したわけでもないのですが、残念ながらこの内容はあまり生徒には伝わっていないでしょう。それはなぜか?

 ただでさえ練習で疲れきった最後に、長い話はキツイですね。

 しかも、最初から考えていた原稿通りだったことも伝わらなかった原因でしょう。時には直前で変更する勇気も必要です!

 また、合唱に関わる専門的なことを伝えようとしていますが、この教師は音楽の専門ではないので、この状況では伝わりにくいです。

 つまり、この場面・この状況で、自分に何を求められているかを把握していなかったことは改善の余地ありです。

 もし、darakeが同じ場面・状況で総括をするのであれば・・・

 『みなさん、最高!本番まであと少し、頑張りましょう!』以上。

さぁ、伝わりやすい話し方を!

 今回は、大勢の前で話す時に気をつけることや、周りから信用を得るための話し方についてまとめました。

人前で話す時に気を付けることは、聞く側のことを考える
・状況によって話す内容を変えることができる技量を育む

 以前、妻から褒められたことがあります。それは、結婚式での最後のスピーチです。

 職業柄、メモなどは見ないで、その場で感じたことや、その日起こったハプニングなどを交えながら話をしました。結果、妻は自分の友人などから褒められ、鼻が高くなったそうです。

 普段から大勢の前で話す機会がある私たちは、話すことに慣れています。しかし、何も考えずに話せばいいというわけではありません。

 話す内容、時間、話す前の状況、相手の様子、これらを踏まえて話す必要があります。

 年度末、年度初めは、様々な場面で話すことが多いかもしれません。改めて、自分の話し方は、相手に効率よく伝わりやすいかどうか考えてみてください。

 今回はここまで!

 みなさんが、幸せな人生を送れますように!

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