こんにちは、darakeです。
今回の記事は、学年主任・先輩担任・同僚という立場から見る、優秀な若手の条件についてまとめています。
3月末で異動する若手との別れを惜しみながらも、偉そうに若手の仕事ぶりを改めて評価してみたいと思います。
具体的な内容は次の2点です。
- 今回評価する若手について
- 優秀な若手の条件とは
今回評価する若手について
今回評価する若手(仮名A先生)とは、大学卒業後すぐに学校現場に入りました。その後初任として5年間勤務して、この3月で異動することになりました。
A先生は女性で、容姿端麗で性格も明るく、男性が多い中学校現場において注目の的になりやすい先生です。とはいえ、勝気なところもあり喜怒哀楽が表情に出やすい先生でした。
darakeとは4年間同じ学年を組み、3年間隣のクラスの担任として仕事をしました。
結論からいうと優秀な先生でした。共に働くことで頼りになったし、改めて生徒と近い目線で関わることの必重要性を実感させてもらいました。
A先生のどんな部分が優秀だったのかを分析していきます。
優秀な若手の条件とは
A先生の優秀ぶりを3つの視点から分析していきます。
これから教師になる人や現在若手の人は、ぜひ参考にしてみてください。
他者の立場になって考えられる
A先生は、同僚から可愛いがられる力がありました。これは同僚の教師たちとの会話の上手さによるものです。
オジさん教師とは目を見て話を聞き、しゃべり好きの教師に対しては上手に話を切り上げ、オバさん教師とは適度な距離感で付き合うなど、コミュニケーション能力が非常に高いのです。
さらに仲の良い教師たちとは、一歩踏み込んでプライベートでも付き合う時間を確保していました。
可愛がられる力があるということは人から嫌われることが少ないので、敵を作ることがありません。ピンチになった時に周りから助けられるという利点があります。
この可愛がられる力は、普段から相手が何を求めているのかを考えながら会話しているからです。他者目線をベースに物事を考えられる人は強いですね。
職員室の同僚と円滑なコミュニケーションが取れていると、生徒や保護者のことで悩んでいる時には、周りが助けてあげたくなります。
周りがこういう気持ちになるのは、A先生が日頃から相手のことを考えながら行動している賜物です。
また、A先生は周りへの感謝の気持ちを常にもっていて、それを表現しています。周りに支えられていることを実感し、それが当たり前のことではないと認識しているのです。
その感謝の気持ちが相手にも伝わることで、さらに良い関係が構築されていくのです。
他者目線と他者への感謝は、ぜひ身につけておくべきですね。
すぐに諦めない粘り強さ
5年間の勤務で、A先生には多くの失敗や挫折がありました。
生徒との関わり方や保護者への対応で悩んだり、部活動の顧問としての在り方で悩んだり、おそらく世間の若手がぶち当たる壁には一通りぶつかってきたと思います。
A先生の優秀なところは、どんなに上手くいかなくても嫌になっても決して投げ出さなかったことです。自分に任されたことに対して真摯に向き合い、責任を果たそうと仕事をしていました。
自分の力量不足や自信のなさに涙することがあったり、同僚の教師との意見の食い違いでストレスを抱えることもありました。けれども、責任を果たすことで周りからの信頼を自ら勝ち取っていました。
決して、「女性・容姿端麗」というキーワードで困難を乗り越えてきた先生ではありません。
自分で必死に考え、わからなければ調べ、それでも納得いかなければ同僚・先輩に相談する。これを実践し続けたことで優秀な若手に成長することができました。
そして、周りから求められた結果をしっかりと出したことも大きな成果です。
求められた結果とは、学級集団をまとめること、指導教科の平均点を向上させることの2つです。
初任者がこの2つで結果を出すということは、優秀な教師の証でしょう。ベテラン教師でさえ達成できないことが多々あります。
あってはならないことではありますが、学級崩壊は頻繁に起こります。多感な中学生の集団をコントロールできなくなる教師は少なくありません(支配するという意味ではありません)。
生徒に加えて保護者も意識しなければならない時代なので、学級経営を安定させられる教師というのは貴重な存在となります。
さらに、教科経営も安定していないと平均点を向上させることはできません。平均点6割越えを常にキープできている若手教師はどのくらいいるでしょうか?darakeも別教科ですが負けたことがあります・・・。
平均点が向上するということは、多くの生徒たちがその教科が好きになっている、もしくは勉強の仕方を理解しているということです。その土台には「A先生が好き」が絶対にあります。
何があっても決して諦めることなく、責任を果たすことと結果を出すことは、ぜひ身につけておくべきですね。
効率を重視して要領良く働く
教師の業務は大量にあり、何も考えずに働いていると時間がいくらあっても足りません。優先順位を見極めて、限りある時間の中で効率よく働く必要があります。
言葉悪いですが、ムダを省くという考えがポイントです。
A先生は働き始めてからの1~2年は、仕事に追われ帰宅する時間も遅くなり、家と職場を往復するだけの毎日でした。※望んで長時間働きたい人は別。
けれども、3年目以降の働き方は大きな変化を遂げました。出来るだけ効率よく業務を進め、一つ一つの業務の質を高めました。そして勤務時間を減らして、そこでオフの時間を生み出していました。
1日の空き時間では、教材研究と担任業務に時間を使っていました。部活指導は最低限に留め、オフの時間を確保しようと努力していました。
オフの時間に何をしていたかまでは知りませんが、現代人の働き方としてオフの時間を作ることが大切です。
このような働き方は、初任者としては最高です。この働き方を最高と捉える学年主任と、4年間共に働いたことで色濃く影響されたことは言うまでもありません。
A先生の身近に、部活指導に費やす時間を極力減らして勤務時間を最小限に留め、家族と過ごす時間を出来るだけ確保し、オフの時間を使ってブログを更新しながら副業の大切さを語る学年主任がいたことは、良くも悪くも影響を与えたことでしょう。
このような働き方をして、要領が良くデキる教師という周りからの評価を得れるならば、参考にしない手はないでしょう!笑
A先生の優秀さは、自分が信じる先輩教師たちからたくさんの有益な情報をキャッチし、それを自分で判断して取捨選択できたことです。全部を受け入れなかったことは正解です!
とはいえ、A先生の教師経験はまだ5年です。本業を適当にしてしまうと本末転倒なので、教師としての自分をさらに高めつつ、他に興味がある分野にも時間を費やしていくべきです。
効率を重視して要領良く働くことは、ぜひ身につけておくべきですね。
おわりに
今回は、学年主任・先輩担任・同僚という立場からA先生を評価しつつ、優秀な若手の条件についてまとめてみました。
A先生とは3月末でお別れとなりました。5年間共に働くことができて本当に感謝しています。戦力として信頼していたし、若さ溢れるパワーはおっさん教師darakeの良い刺激になっていました。
A先生と4年間学年を組んだことで、周りから嫉妬されるぐらい優秀な教師でした。
今回の記事は、異動するA先生への応援メッセージ色が強くなっていますが、これから教師になろうとしている人や若手教師の人たちにはお手本にしてほしい優秀な要素をまとめました。
その要素を共有したくて、この記事をアップします。
今回はここまで!
みなさんが、幸せな人生を送れますように!
A先生、どこに行っても君ならやれる!
コメント