子どもたちに働いて貢献する喜びと世の中はお金で回っていることを教えよう!

お金の授業

 こんにちは、darakeです。

 今回の記事は、お金に関する基礎的な内容です。

 子どもたち(中学生含む)がお金に強くなり、お金に振り回されないで幸せな人生を送れるように、保護者と教師がお金について共に学びましょう。

 お金についての教育を実践できるように、具体例と資料を共有しましょう。

 具体的な内容は次の2点です。

  1. 家庭内での労働から報酬と貢献する喜びを得る
  2. 世の中はお金で回っていることに向き合う

家庭内での労働から貢献する喜びを味わう

 前提として、子どもが自立するまでは、最低限の衣食住は保証するのは当然です。

 その上で、darake家のルールはお小遣いを自動であげません。

 なぜなら、お金は労働に対する価値の対価であるという原則を知ってほしいからです。

 働いて価値が生じた時に報酬が発生する仕組みを、小さい時からわかってほしいという思いがあります。

 具体的には、様々な家事に対して家庭の一員として働かせます。働くというのは、社会に出てからのことだけを指すわけではないのです。

 仕事は誰かの役に立つことという前提から、子どもの時から、母親や父親が家事をやっているのは立派な仕事だということを理解させるべきです。

 どんな家事を任せるか、どのぐらいの報酬を出すかは各家庭の判断となりますが、darakeは次のように運用しています(小学校低学年向け)。

・玄関の掃除・・・20円
・自分の部屋以外の掃除・・・40円
・風呂掃除・・・30円
・トイレ掃除・・・30円
・食器洗い・・・20円
・配膳の手伝い・・・10円
・洗濯物たたみ・・・10円
・ゴミ出し・・・5円
1日に全て行うと160円
30日で4800円

 これを見ると、小学校低学年に月に4800円は必要ないと思った人が多数でしょう。

 ここでのポイントは、常に仕事があるわけではないということです。

 子どもは報酬が欲しいので、最初のうちはどんどん仕事を要求してきます。けれども、求められていない時に働いてもそこに価値はないことを教えなければいけません。

 必要とされた時の労働に対して,初めて価値が生じて報酬は発生するのです。

 頼んでもいないのに全ての家事をやり、『多くの時間をかけて働いたから報酬くれ!』と要求してくる子どもに対して、『その働きには価値が生じてないから報酬はない!』とハッキリ伝えるべきなのです。

 以上のことについて、キンコン西野さんの「新・魔法のコンパス」の具体例がとってもわかりやすいです。

たとえばキミが「おむすび」を握ったとする。その「おむすび」を、お腹いっぱいの人に売るのと、お腹ペコペコの人に売るのとでは、「提供した労働量」は一緒なのに、「おむすび」一個あたりの値段が変わってくる。理由は、「提供した価値」が違うからだ。お腹いっぱいの人は30円でも買ってくれないけど、お腹がペコペコで今にも死にそうな人は1000円でも買ってくれる。

 家庭の一員として家事を行った子どもに対して、保護者は『ありがとう』という感謝の言葉と報酬を渡します。

 そうすることで、子どもたちは自分の労働が家族の役に立っていること家族の一員として貢献していることを実感するでしょう。

 社会に出ると、何もしていないのに報酬が受け取れる世界はありません。ならば、子どもにもその当たり前を家庭で教育していくのは当然のことです。

 この取組を実践していくと、子どもたちは報酬がメインになるだけではなく、貢献する喜び、家族の一員である喜びを体験するでしょう。

 おそらく、年齢が上がるにつれてシステムに不都合は生じてくるはずなので、実態に応じて変更していくことになりそうです。

世の中はお金で回っていることに向き合う

 初めて一人暮らしをすることになった時、家を探し,契約して,家賃を払いました。

 そして、水道・電気・ガスを契約して、ネット回線を引いて、生活環境を整えるのにとても苦労したことを覚えています。

 実家暮らしが長かったせいで,当たり前のように自分の部屋があり,食事が出てきて,洗濯してくれる環境に甘え切っていました。

 新生活で苦労した理由は、世の中は何でもお金で回っていることに無知だったことその無知を親が良くも悪くもカバーしてくれていたからです。そして、その環境から抜け出そうとも積極的にしていなかったから。

 結論として、世の中がお金で回っていることを知るのは、早ければ早い方がいいでしょう。

 ただ、darake家では学べず、学校でも学べませんでした(決して批判ではない)。

 日本の多くの家庭が、子どもにお金の話をすることを避けてきました。

 『お金の心配はいらない』『子どもに家計の話は関係ない』

 この価値観を変えるべきだと思っています。

 モノやサービスはお金と交換して手に入れる、という大原則は子どもの時から知っておくべきです!

 そこで、darake家では次のようなルールを設定しています。

・子ども部屋家賃(1か月300円)
・Wi-Fi環境利用料(1か月200円)

・食事代(1か月500円)
・子ども部屋掃除代(1か月700円)

 子どもたちが家庭内労働である家事をして報酬を得た場合は、そこから支払ってもらいます。そしてその余りがお小遣いとなるわけです。

 全然家事をしないでサボった場合は、『今は代わりに母親と父親が立替ておくので、将来返してね』と爽やかな笑顔で伝えることにしています。

 だから妻と話しているのは、将来息子たちには早急に家から出て自立してもらうし、出て行く時にはそれまで溜めこんだツケを請求しようとしています(笑)

 これらのルールは、子どもを苦しめるためのものではなく、住む場所、食べ物、掃除などのサービス、ネット環境等にはお金がかかることを理解してもらうための学びです。

 だから、子どもの実態に応じて設定は変えるべきだと思います。ただし、子どもが自由に使えるお金の上限はきちんと管理した方がいいです。

 お金としっかりと向き合うことで、時には失敗することもあるでしょう。けれども、その失敗も学びの1つとなるし、子どもの時の失敗は保護者がカバーできるしその責任があります。

 お金に対して無知で、お金に振り回されて、お金に狂わされる人生を、子どもには歩ませたくはないですよね。

授業で活用「お金・モノ・サービス」ワークシート

 前項のお金に関する基礎について、小学校高学年や中学生に教える時に活用できるワークシートを作成しました。

 義務教育段階で、お金について教える時間は明確に設定されていないので、学活や総合の時間を活用してみましょう。

 興味のある人は、そのままの使用も可だし、アレンジしてもいいので活用してみてください。

 「お金・モノ・サービス」ワークシートのダウンロードはコチラ↓

“お金・モノ・サービス” をダウンロード

54faf6e4c883c24688f46a0e66632f50.pdf – 275 回のダウンロード – 222.83 KB

おわりに

 今回は、お金に関する基礎中の基礎についてまとめました。

 保護者や教師が、子どもたちにどのようにアプローチすべきかポイントを示します。

・子どもには家庭内で家事をさせて小遣いではなく報酬として渡す
・仕事とは誰かの役に立つ行為であり家事がその第一歩
・自分の労働が家族の役に立っている・貢献していることを実感させる
・求められていない時に働いてもそこに価値は生じない
・早い段階からお金は労働に対する価値の対価ということに気付かせる
・モノやサービスはお金と交換して手に入れるという大前提に気付かせる
・子どもにもお金と真剣に向き合わせることが大切

 darake家の息子たちは、頼られる喜びや自分も家事に関われるという喜びが勝っていて、報酬は二の次になってます。

 けれども、しっかりと働いた分は報酬を渡して、一人前として扱おうと思っています。

 お金について考えることは決して悪ではないし、避けるべき話題ではありません。

 この記事を書くにあたり、リスペクトしている本2冊はコチラ↓

新・魔法のコンパス

新・魔法のコンパス

  • 作者:西野 亮廣
  • 出版社:KADOKAWA
  • 発売日: 2019年05月24日

 今回はここまで!

 みなさんが、幸せな人生を送れますように!

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