授業中に寝ている生徒に指導しますか?しませんか?

学習指導のこだわり

 こんにちは、darakeです。

 中学校の授業中、寝ている生徒を見つけたらどうしてますか?指導してますか?怒鳴り散らしてますか?それともスルーしてますか?

 今回の記事は、生徒側の寝る理由と指導者側の寝られる原因について考察し、どう対処するのがベターなのかまとめています。

 具体的な内容は次の3点です。

  1. 生徒が寝る理由
  2. 授業者が寝られる原因
  3. 寝ている生徒への対応

生徒が寝る理由

 授業で生徒が寝る理由は、大きく分けて2つです。

 まず、生理現象として寝てしまうことです。いわゆる居眠りですね。説明を聞いているうちに、ノートを書いているうちに、寝るつもりがなくても瞼が重くなってしまう状態です。

 ポイントは、授業を真剣に受けようという気持ちはあるということですね。

 人間の生体リズムとして、昼食後の午後1時から3時の間は自然に眠くなる時間です。食事の内容によっては、ホルモンや血糖値も関係してきて、さらに眠くなるそうです。

 また、前の日寝るのが遅かったり疲れが溜まっている場合であれば、午前中に居眠りしてしまうこともあるでしょう。

 次に、意図的に寝る場合があります。自ら授業を放棄するということです。

 この理由としては、その授業に興味・関心がなくてやる気がないことわからないからやる気が出ないこと授業をしている教師が嫌いなこと等があります。

 いずれの理由にしても、生徒自らの意思で寝ていることになります。

 ということは、生理現象として居眠りしている生徒に怒っても、特に得るものはないということです。考えるべきことは、自らの意思で寝ている生徒への対策です。

授業者が寝られる原因

 教師が授業をしている時、生徒に寝られる原因は2つです。

 まず、寝ている生徒にとって授業が魅力的ではないということです。ぶっちゃけていうと、ツマラナイということです。

 『話を聞こう』『説明を聞こう』『メモをとろう』『問題を解こう』という気持ちにさせることができないから、寝られてしまうんですね。

 生徒が授業を受けて、メリットになると感じる「何か」を提供できていないことが原因です。

 次に、授業者が生徒に嫌われているということです。

 人間関係の上で、嫌われてしまってはどうしようもありません。嫌われた状態で何をやっても無駄です。人が人を嫌う理由は様々です。

 万人に好かれることは不可能で、どうしても相性というものが存在してしまいます。ただ、簡単に諦める前に、自分に嫌われる原因がないかどうかを振り返ってみるべきです。

 ヒントとしては、自分が学生の頃、どんな教師が嫌いだったか考えてみましょう。

寝ている生徒への対応

 生徒が寝る理由、授業者が寝られる原因をふまえた上で、darakeは寝ている生徒を特に厳しく指導していません。

 理由としては2つあります。

 まず、生理現象としての居眠りに対して指導しても時間のムダだからです。

 どうしても昼食後は眠くなる時間帯だし、就寝時間や食生活を変えるには、家族の協力や長い時間が必要です。

 授業中のその一瞬だけを見て指導したところで、効果はありません。むしろ授業が一瞬止まるので、周りの生徒に不利益が生じます。

 次に、生徒が自らの意思で寝ている原因の6~7割は、自分にあるからです。

 魅力的な授業ができていなかったり、真剣に授業を受けようという気分にさせることができていないので、指導する対象は生徒ではなく自分自身です。

 だから、悔しい気分になるし、授業を改善しなければという気にもなります。絶対に退屈させないように次から工夫もします。

 ただ、全責任が自分にあるとも思っていません。相性の問題もあるし、たまたま自分と合わないだけの場合もあります。

 生徒が悩みを抱えていて、勉強どころではない時もあるでしょう。そんな時は授業を受ける気にならない時もありますよ。

 全生徒が、毎時間安定した状態で授業を受けることなんてあり得ない、ということを理解することが大切です。

 これらのことを踏まえて、darakeが必ず生徒に伝えていることは、

・授業中に寝ていても指導しません。
・評定を気にするならば、やるべきことはやって、点数を取りましょう。
・説明している最中の私語は許さない。なぜならdarakeの時間だから。darakeの説明を聞きたい生徒もいます。darakeの代わりができないのならば邪魔はするな。
・寝ていても周りの邪魔にはならないが、私語は邪魔になる。

 結局マンツーマンで指導しているわけではないので、自らの意思で寝ている生徒を指導するよりも、授業進行を優先せざるを得ないわけです。

 だからこそ、寝る暇がないような授業構成であったり、話を聞きたくなるような「教師」を目指さないといけないのです。

魅力的な人、魅力的な授業を目指す!

  今回は、生徒側の寝る理由と指導者側の寝られる原因について考察し、どう対処するのがベターなのかをまとめました。

・生理現象としての居眠りは誰にでもある。
・自らの意思で寝ている生徒には様々な理由がある。
・授業者には、生徒がメリットを感じる魅力的な授業が求められる。
・生徒に嫌われた状態では何をしても無駄である。
・多くの人に受け入れられる魅力的な人を目指すべき。
・寝た生徒を責めるよりも、その環境を作っている教師側が反省すべき。

 とはいえ、一生懸命に授業を考えて、汗だくになりながら説明をしている時に寝られるとガッカリするのも事実です。

 一言嫌味を言ったり、指導をしたくもなります。それが当然の感情です。

 ただ、指導をする前に一度考えてみてください。

 その生徒を指導するメリットはありますか?

 自分の授業はどうですか?

 自分の説明の仕方はどうですか?

 darakeは結構割り切っていて、自らの意思で寝ている生徒が数名いても仕方ないと思っています。

 それよりも、自分の授業を楽しみにしてくれていたり、何らかのメリットを求めて受けている生徒を大切にしようと心掛けています。

 賛否あるかと思いますが、『全員が授業に集中している』と思っている教師ほど危険な気がします。様々な生徒がいて学校、学年、学級が形成されています。

 全員が寝ないような授業を目指すことは大切ですが、理想に潰されないようなドライな考え方も時には必要だと思っています。

 今回はここまで!

 みなさんが、幸せな人生を送れますように!

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