生徒指導は手のひらで泳がせる余裕が大切!

生徒指導のコツ

 こんにちは、darakeです。

 今回の記事は、生徒指導に関わる内容です。ちょっとした成功体験を紹介します。いつも上手くいくとは限りませんが、『ほらなっ!』で終われる生徒指導となっております。

 生徒との関わりが上手くいかない人、感情が先走ってしまう人、いつも子どもにイライラしてしまう保護者の方、ぜひ読んでみてください。

 そして、お釈迦様のような広い手のひらをゲットしてください。

 具体的な内容は次の2点です。

  1. よくある事例
  2. 手のひらで泳がせる余裕

よくある事例

 まずは事例を紹介します。登場人物はA君とB君とdarakeです。

 A君は日頃から落ち着きがない生徒です。気分の浮き沈みが激しく、教師や親の話を素直に受け取ることができません。気分が落ちている時は、反抗的な態度をとることもあります。

 B君は転校してきたばかりの生徒です。独特の世界観をもっており、周囲とはまだ打ち解けてはいません。体は大きく、元剣道少年です。

 ある昼休みの出来事です。

 A君がB君にちょっかいを出していました。B君に触れるか触れないかのギリギリで、手刀を繰り出していました。

 B君が元剣道少年ということを聞きつけたA君が、剣道の真似事をしたというわけです。それに対してB君も手刀をかわし、逃げるA君を追いかけていました。

 いわゆる、学校によくある光景です。幼い中学校男子、それを冷ややかに見る成長した女子の図です。

 これは毎日昼休みの度に行われ、見ている周りもA君をけしかけて、それに調子に乗ったA君はどんどんエスカレートしていきました。

 ただ、B君も嫌がる様子もなくA君との剣道の真似事を楽しんでいました。

 そしてある日の昼休み。

 ついに、A君の手刀がB君の顔面に突き刺さりました!

 今までギリギリ寸止めしていた手刀を、その日は止めることができなかったのです。B君のまぶたのふちから血が滲んでいました。

 そして、darakeの登場です。養護教諭から事情を聞いて2人を呼び出し、さぁ生徒指導の始まりです。

 結論から言うと、この指導は5分で終わりました。両者納得の解決です。

 キーワードは『ほらなっ!』です。

手のひらで泳がせる余裕

 この事例において、A君が始めた時からdarakeは把握していました。

 なぜ、最初の段階で止めなかったのか?

 A君のことをよく知っているからです。最初の段階で注意しても、素直に受け入れることができない生徒なんです。そして、再び別のトラブルを引き起こすのです。

 納得感が重要なのです。指導されたことに納得できなければ、聞いてないのと同じです。

 とはいえ、B君のケアは必要です。一方的にA君にやられているのであれば問題です。そこで、B君に聞き取りをして、A君とのやり取りは嫌ではないということを確認していました。

 むしろ、周りがいじってくれていることを楽しんでいる気配さえありました。

 その後、A君とB君のやり取りを泳がせていました。周りの教師とも協力して、常にチェックしていました。

 時に、A君がやり過ぎていると判断した時は、軽く釘を刺していました。

darake
darake

やり過ぎはトラブルの元だからね!先を見通して行動しろよ!

 この段階で、darakeにはある程度の結末が見えていました。なので決して焦ることなく、手のひらで泳がせることができました。

 当然、周りの生徒たちもdarakeの雰囲気に気付き始めて、A君とB君のやり取りの場から去る賢い生徒も出てきました。気付いていないのはA君とB君です。

 そして、その時が訪れたわけです。

 楽しいという欲望をコントロール出来ずに、やり過ぎてしまったA君。ケガをしてはじめて、調子に乗り過ぎてしまったと気づいたB君。

 中学生なので、こういう失敗を繰り返して成長していけばいいわけです。大切なことは「自分が悪かった」という納得感と、繰り返さないことです。

 2人を集めてのdarakeの第一声は、『ほらなっ!』です。

 余計な言葉を使わなくても2人には伝わりました。今まで少しずつ釘は刺していました。それに気づかずに続けたのはA君です。そして、それに乗っかったB君です。

 A君には、同じ失敗を繰り返さないこと大人のアドバイスは素直に聞くことを伝えました。

 ケガをしたB君にも、A君の誘いに乗り続けた責任はあること嫌ならハッキリと断ることを伝えました(転校生なので、居場所を確保できたと勘違いしたのかもしれない)。

 全ての事例がこのように上手くいくとは限りませんが、指導する側の心の余裕というのはとても重要です。

 見つけ次第指導が必要な事例を除けば、より効果が見込める最善の方法を選び、自分の手のひらで泳がせておく余裕があるといいですね。

 あくまでも、自分の手のひらです!生徒の情報を仕入れておきつつ、状況把握を徹底して、結末までも予想できていることが望ましいのです。

 余談ですが、もし次にA君が同じような行動をした場合は、相当厳しい雷が落ちることでしょう・・・。

おわりに

 今回は、年に数回あるかないかの成功体験を紹介しました。

 どの生徒も手のひらで泳いでいてくれたらラクなんですが、そんなに甘いわけがありませんよね。

 ただ、生徒指導や子育てのキーワードとして、指導側の心の余裕出来るだけ大きな手のひらを用意というのは覚えておいて損はないでしょう。 

 生徒や子どもに対して感情的になりそうな時は、心のスイッチを切り替えて冷静になり、大きな手のひらの上で自由に遊ばせてあげてください。

 そして、手のひらから無知かつ無謀な方法で出ていこうとした時だけ指導してください。

 子どもや生徒がする行動に、逐一イライラしていたらキリがありません。イライラして指導している自分も嫌になりますよね。

 生徒指導や子育てに完璧なんてないんです。

 今回はここまで!

 みなさんが、幸せな人生を送れますように!

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