こんにちは、darakeです。
令和になりましたね。5/1の0時前後には、世間は大晦日のように盛り上がっていました。明るい話題っていいなと感じました。
GW10連休も半分が終わります。このブログを読んでくれている人は、しっかりリフレッシュしてますか?きちんと休んでますかね?
darakeは、光る絵本と光る満願寺展に行きたくて、毎晩動画見て『いいなー』連呼してます。でも簡単に行ける距離じゃないので、今回は我慢することにします(泣)
『絶対子どもと一緒に行ったら楽しいし、喜ぶよなー!!ブツブツ…』
さて、
今回は、人に何かを伝えたい時は、1つに絞り欲張るな!という話を、ある事例から考えます。
学級崩壊中の一筋の光を…
ある中学2年生のクラスで、学級崩壊が起こりました。
当時の様子を要点だけ確認します。
・やんちゃな男子とうまくいかず…
・女子は好意的な生徒が多かった
・給食食べる時間5分以下
・当番、係活動は機能せず
・教室にゴミは投げ捨て状態
・教科の授業もほぼ成立せず
このようなクラスで、あるイタズラ事件が起こりました。イタズラの内容はあまり重要ではないので省略しますね。
この時ばかりは担任も腹を決め、クラス全体に向けて必死に語りかけました。
『もう2度とこんなことはやめよう!』『苦しんでいる人がいることを忘れないで!』
少し感情的になってしまうほど、その担任は真剣にていねいに話をしました。普段は落ち着いて話を聞くことができないやんちゃな男子生徒たちも、その時ばかりは静かに聞いていました。
この指導により生徒の心に少しは響いたと感じた、その瞬間でした!
『なぜ真剣に話をしているのに、そんな姿勢なの!』
『真面目に聞いてよ!』
担任が怒りました!
やんちゃな男子生徒数名が、机に手を伸ばした姿勢で聞いていたのです。
確かに、常識からして真剣に話を聞く姿勢ではありません。ただ、この時はやんちゃな生徒たちなりに、真剣に聞いていました。自分たちの言動に対して反省する態度が見えていました。
この担任の叱責により、クラスの雰囲気が一気に変わりました。真剣に聞いていた男子生徒たちの心が、離れていく瞬間でした。
さぁ、この担任はどうすべきだったのでしょうか?
指導を欲張るべきではなかった
この場面で、何を生徒に1番伝えたかったのかを考えることが必要です。
おそらく、イタズラ事件についての語りだったはずで、その事件に対しての担任の思いを伝え、生徒たちに変わってほしい、気づいてほしいという願いがあったはずです。
その話をていねいに伝えていた時は、間違いなくクラス全体が真剣に聞いていました。やんちゃな男子生徒にも伝わっていたんです。
なのになぜ、なぜ聞く姿勢を注意したの??
この場面で、聞く姿勢なんてどうでもよかったんです。そんなのは二の次で、伝えたかったのはそこじゃなかったはずです。やんちゃな男子生徒たちの聞く姿勢が悪いのは、その時に始まったことではありませんでした。
どうしても聞く姿勢を直してほしいのなら、別日でよかったはずです。何もこの指導の、この瞬間にする必要はなかったと思います。
この担任は決して間違ったことは言ってません。『話を聞く時は姿勢を正しましょう』と、誰もが指導します。でも、このクラスの当時の状況で、同時に2つのことを指導したのは失敗だったでしょう。
生徒指導をする時、話を聞いている生徒の表情を観察することは基本です。生徒の心に響いたかどうか見極めるためです。そして、何を伝えたいのかを明確にして重点を絞って伝えるべきです。
まとめ
今回の事例からわかることは、指導の幹となる部分はどこで、枝はどれなのかを区別することが大切だということです。
幹とは、絶対に指導して伝えなければならない部分であり、枝とは、生徒の実態に応じて取捨選択して伝える指導内容となります。
やんちゃな男子生徒に対して、姿勢を正して話を聞かせるという指導は枝の部分だったと思います。
幹の部分を指導したかったのに、枝の部分まで中途半端に指導したことで焦点がぼやけてしまいました。おそらく、その担任は「ムカついて」言ってしまったのだろうと推測できますが、残念でした。
実は、枝となる部分ばかり指導する担任は、結構生徒から煙たがられます。中心となる幹さえ押さえておけば、生徒指導はうまくいく場合が多いです。
余談ですが、この崩壊したクラスをその後担任したのは私でしたとさ!
今回はここまで!
みなさんが、幸せな人生を送れますように!
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