いじめ問題での保護者対応失敗談!|言葉は慎重に使いましょう!

保護者との関わり方

 こんにちは、darakeです。

 今回の記事は、クラスでいじめが起こった時の保護者への対応で失敗した話です。

 具体的な内容は次の2点です。

  1. いじめ発覚時の背景
  2. いじめ発覚と保護者対応

 同じ失敗をしないように、ぜひ参考にしてください。

いじめ発覚時の背景

 異動して1年目に担任したクラスで起こりました。その時は、中3のクラスを担任しました。中2からクラス替えがなく、担任だけが私に変更になりました。当時のdarakeは20代後半でした。

 ハッキリ言うと、中2の時にそのクラスは学級崩壊を起こし、当時の担任と関係を上手に築くことができませんでした。そのため、クラスの決まりなどは徹底されてなく、無秩序な状態でした。

 4月に着任してから、名前もまだ覚えていない状態で修学旅行に行き、少しずつですが、生徒と信頼関係を築いている途中で、いじめに気付くことになりました。

 いじめにあっていた生徒を仮にA君とします。

 A君は、見た目は小太りで、容姿は不潔までとはいいませんが、爽やかな印象はありません。周りからはいじられる方で、言い返すことはできるけど、自分の立場をより良い状況に置くことはできていませんでした。

 学習能力は低く、学校に漫画やゲームカードを持ち込んだり、時には小刀を持ち込んで没収されたこともありました。気の合う友人は2~3人いて、そのコミュニティの中で生活していました。

 A君の家庭状況は、母親、兄(社会人)、本人の計3人で生活していました。母親は、夜の仕事をしており、夕方から夜中にかけて不在にしていました。実質、A君は1人で寝ることも多い状況でした。

いじめ発覚と保護者対応

 何とか1学期を乗り切り、終業式の夜に同僚と飲み会をしていました。気分は夏休みに突入しており、飲むペースも上がってきた20時過ぎに、着信があったのです。

 『A君の親からいじめを受けていると電話がありました。』
 『とりあえす、学校に残っている教師で家庭訪問してきます。』

 一気に気分はどん底まで落とされました。

心の声
心の声

よりによって終業式の夜かよ!勘弁してくれよな~

 とりあえず、その場にいた学年主任と相談して、アルコールも入っていたこともあり、保護者対応は他の教師に任せることにしました。

 1時間後に連絡があり、被害の状況と画像が送られてきました。次のような状況です。

・お腹に引っかき傷があった。
・明らかに故意でついた傷である。
・本人は、B君とC君(同クラス)にやられたと言っている。

 次の日の朝いちで対応することになり、その日は気分の重いまま飲むことになりました。え?飲み続けたのかって?こんなことでへこんで帰ってたら教師はやってられません。

 このいじめ問題については、幸いなことに被害にあってからすぐに発覚したので、B君とC君には厳重注意をして、その保護者にも連絡をして納得してもらいました。

 そのため、2学期以降、A君は被害に合うことなく過ごすことになりました。

 問題だったのは、次の日のA君の保護者への対応です。

 重たい気分のまま土曜日に出勤して、学年で相談した結果、まずは保護者に電話連絡してから、家庭訪問をすることになりました。

 ここでdarakeは失敗をします!

昨日の件、〇〇から話は伺いました。A君に話を聞きたいのですが…

いきなり本人に代われとはどういうことです?(怒)

 この電話で、保護者はブチ切れました。何が問題だったのでしょう?

 なぜ保護者はそんなにもお怒りになったのでしょう?

 当時は、何とか謝罪を重ねて、家庭訪問に行くことを了承してもらい、学年主任と一緒に行くことになりました。

 保護者と話をして、darake失敗の理由は以下になります。

①昨日の夜、なぜすぐに担任が来なかった?
②電話の最初に、まず自分(保護者)に謝罪すべきだ!
③新しく担任になったばかりで不安である!

 ①~③の保護者の主張について、決定的なdarakeの失敗としては②だけだと思っています。

 確かに、電話してすぐに保護者への謝罪なく、本人に代われと言ったことは失敗だったと思います。これは保護者の感情を逆撫でする言動だったと思います。ただ、そんなに怒るとは予想できなかった経験不足でした。

 ただ、①と③については、全くナンセンスな主張なので無視ですね。

 ①については、アルコール入った状態では行けませんし、こっちも勤務外でプライベートな時間を楽しんでいたわけですから文句を言われる理由はありません。

 ③についても、そんなこと言い出したら新しくなったばかりの担任はみんな文句言われますよね。

 ということで、保護者を怒らせた理由は、②の1つだけです。

 この1つの言動をミスしたことで、大変な騒動に発展してしまいました。その後の家庭訪問では、ひたすら罵倒を浴びせられました。

 この時、一緒に行ってくれた学年主任のおかげで、保護者を落ち着かせることができました。どんな魔法を使ったかというと、ただ話を聞いて、相槌を打ち、オウム返しをしていただけです。

 当時50代の教師でしたが、素晴らしいと思いました。理不尽なことでもすべて反論せずに吸収していました。まさにベテランの技だと感心しました。

さぁ、言葉は慎重に選びましょう!

 今回は、クラスでいじめが起こった時の、保護者対応での失敗談をまとめました。

・信頼を築いてる最中にいじめ発生
・ひとつの言葉の重み

 『なんでこの保護者はこんなことで怒ったんだ』と思うか、『darakeがミスったね』と思うか。

 どう捉えるかで教師の力量がわかります。保護者対応をしたことがある人ならわかるはずです。

 保護者対応で1番気を使うのは、言葉です。何気なく言った一言が保護者の逆鱗に触れたり、揚げ足を取られることがよくあります。

 今回の件では、darakeのたった1つの言葉が保護者の逆鱗に触れました。

 あの時以来、保護者と話をする時、言葉にはとても気を使うようになりました。

 なんでそこまで気を使わないといけないのかとも思いますが、多くの保護者が自分の子どものことを第一に考え、納得できないことがあれば学校に連絡してきます。

 その熱量を受け止めるには、こちらもアンテナをびんびんに張った状態で対応しなければ、大惨事を招くことになるのです。

 生徒だけでも大変なのに、保護者対応にも気を使う・・・。厳しい時代となりました。

 ぜひ、このブログから有効な手立てを知り、自分を守る武器にしてください。

 今回はここまで!

 みなさんが、幸せな人生を送れますように!

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