中学校現場からの訴え!コロナショック中に登校再開してわかった2つのこと!

中学校教師の生き方

 こんにちは、darakeです。

 今回の記事は、コロナショック中に登校再開したことで明らかになった2つのことを紹介します。

 これは、コロナウイルスに対して危機感をもっている職場で働く身としての見解です。自治体や学校によって危機意識に差があるのが事実です。

 身近に感染者が出ていない地域は、スポーツ施設を解放したり部活動を積極的に再開したりしています。

 具体的な内容は次の2点です。

  1. 本来の教育活動に集中できない環境
  2. 現場の教師が潰れていく

本来の教育活動に集中できない環境 

 登校再開初日で明らかになったことは、まず生徒の危機意識に差があることです。

 校内に入る時にマスクを外していたりハイタッチや手をつないだり、感染リスクを高める行為を平気でします。いくら机を離したところで、友人のところへ行って近距離で会話をします。

 『なんでこんなに制限かける必要あるの?』なんて発言する生徒もいます。

 登校再開したおかげで教師だけが緊張感をもって対応しています。中学生を批判しているわけではなく、教師たちが予想していた当然の結果です。

 次に、学校という環境の限界が明らかになりました。

 いざ登校が始まったら、全生徒の動きを把握するのは無理なことを再確認できました。生徒同士が密着することを防ぐことはできません。

 手洗い場には限りがあるし、玄関では全学年の生徒が接触をしてしまいます。

 苦肉の策として、時間差で動かすようにすると全体の動きが遅れるし、最後の学級は待ち時間が長くなります。

 下校時間は最初の学級と最後の学級では約30分変わります(全6学級の場合)。

 換気を意識して窓を開けるため、生徒たちは防寒具を着て教室にいました(全員マスク着用の異様な風景)。

 全員の手洗いを確認するにも教師の数が足りません。『安全に十分配慮する』なんて、言うが易し 行うは難しです。

 食事中はどうしてもマスクを外すので,その状態で私語をしてしまうと感染リスクが高まることは明らかですが、一部の生徒は平気でしゃべります。

 全員が前を向いて沈黙の中で食べる食事風景は、すでに異様です。

 年度スタートは黄金の3日と呼ばれる期間のため、本来であれば必ずやっておく必要がある項目をやめて、コロナ対策の説明に時間を費やすことになりました。

 たった4時間登校(その内始業式と入学式準備あり)でこれだけの問題が明らかになりました。本格的に授業がスタートする明日以降はさらに3密が増えることでしょう。

 3密に該当する行為があった場合、逐一指導しなければならないので、教師も生徒もストレスが溜まっていくことは明らかです。

現場の教師が潰れていく

 コロナウイルスに対して本気で立ち向かおうとしている職場の教師から、疲弊して潰れていくことは明らかでしょう。

 適当な対策をしていいなら、楽観視していいなら、どんなに気がラクか。

 現場の厳戒体制により、今までにない疲労感で1日を終えました。これが今後も続くなんて想像もしたくありません。

 現状、通常登校とは名ばかりで制限ばかりをかけざるを得ない状態です。この状態を継続することは生徒と教師のストレス増加につながるだけです。

 当然誰か1人でも感染者が出た場合、絶対にクラスターは避けられないでしょうね。なぜなら,インフルエンザの時期には絶対にどこかの学校で閉鎖してますから!

 政府や自治体は、コロナを本当に脅威と捉えているのか疑問です。学校が1番危険な場所ですよ。

 さらに、マスク完全着用の指示に対しての私見です。

 マスクを着用しながら生徒全体に聞こえる声で20分以上説明するのはとても苦しいです。デスクワークならまだしも,話すことが専門の我々にマスク完全着用は厳しい制限です。

 話し合い活動もさせず極力説明を短くするぐらいなら,登校させる必要はなくオンライン授業に移行すべきです。

 こんな現場の状態のまま登校を続けることに、意味を見出せません。

 今後、生徒は制限ばかりの学校に嫌気がさしてトラブルが増えるでしょう。自主休校してくれればいいですが、本校の初日の出席率は99%!

 いかに登校再開という事実が、自主休校しづらいかが明らかです。

 本当に大丈夫でしょうか?北海道の知事さん、教育委員会のみなさん。

 もし大丈夫だと考えているならば、その根拠を現場教師に伝わるように明らかにして、様々な制限を解除してください。

 こんな制限ばかりある学校は、通常登校とは言えません!

おわりに

 コロナウイルスとの戦いは長期化することは明らかで、防御の仕方が統一できていない状態での学校再開は厳しいのです。

 防御が甘く、戦いの見通しがない状態では、学校という環境で生徒たちを守るのは無理です。

 せめて、自由登校宣言してほしいところです。

 保護者のみなさん、今の学校現場は決して安全ではありません。生徒の登校自粛を拒まないでください。

 教師たちが不安な状態で、安全な教育はできません。我々は一刻も早くコロナへ立ち向かう次策を考えます。それまでは冷静で賢い判断をお願いします。

darake
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欠席は悪ではありません!

 今回はここまで!

 みなさんが、幸せな人生を送れますように!

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