異例の全国一斉臨時休校!年度末なしで新年度に入る不安と混乱、そして今後。

中学校教師の生き方

 こんにちは、darakeです。

 2月27日、安倍総理から異例の発表がありました。

 このため政府といたしましては何よりも子供たちの健康、安全を第一に考え、多くの子供たちや教員が日常的に長時間集まることによる感染リスクにあらかじめ備える観点から全国全ての小学校、中学校、高等学校、特別支援学校について来週3月2日から、春休みまで臨時休校を行うよう要請します。
安倍総理発言より抜粋

 これを受けた学校現場は大混乱です。なぜなら過去に例のない要請だからです。これもすべては新型コロナウイルス感染症の感染拡大を防ぐための要請です。

 ただ、3月頭から約1か月以上学校が休みになることでの不安と混乱は想像もつきません。

 色々言いたいこともあるし、批判もあるだろうけど、不幸にしようと思っている決断ではありません。文句や批判は最小限に抑えて、「この先」を向きたいですよね。

 現段階で考えられる問題とその対応策について挙げていきます。

 具体的な内容は次の4点です。

  1. 年度末処理どうする問題
  2. 休み期間の学習どうする問題
  3. 生徒の健康面の不安どうする問題
  4. 生徒の心の不安どうする問題

年度末処理どうする問題

 まず、卒業式をどうするかという問題です。

 現段階で中止7割、簡素化実施3割ぐらいでしょうか。この問題はここ数日で二転三転してまして、通常実施はもうあり得なくて、政府の要請(27日)によって中止がかなり濃厚になってきました。

 簡素化実施が可能だった場合も、卒業生のみ参加6割、保護者も参加4割ぐらいです。そして卒業証書授与についても、代表生徒に授与8割、全卒業生に授与2割ぐらいとなっています。

 また、合唱についてはほぼ中止が濃厚であり、式辞関係も書面にて行われることでしょう。

 卒業生の関係者は落胆しかないでしょう。darakeの長男も卒園なので、幼稚園の対応が気になっているところです。

 卒業生は入試もあり、この混乱の中で勉強に集中できなかった生徒もいるでしょう。家族の支えと励ましが必須です。

 教師がサポートする手段はかなり限定されてしまったので、卒業生の家族の方々はどうかよろしくお願いします。

 例え卒業式がなくなっても、最後の登校日は設定されるはずです。そこで卒業生に伝える内容は、教師たちが熟考しなければならないでしょう。

 次は、在校生についてです。

 臨時休校⇒春休みのまま新年度をスタートさせることは、あり得ません。どんな不安や混乱が考えられるかというと、

・通知表を渡せない(成績が確定しない⇒次年度の個人調査書にも影響)
・不安・混乱状態のまま新年度になってしまう
・新年度スタートにあたっての説明ができない

・生徒の心が進級できない(制度上は容易)
・離任する教師と直接別れの交流ができない

 以上のことから、最低でも1日は登校させる必要があります。つまり、修了式は短時間でも実施することを求めます(細心の注意を払って)。

休み期間の学習どうする問題

 中学校では、年間授業時数というのが決まっています。年間1015時間を上回っていなければいけません。

 災害等で特例もありますが、まずは1015時間を上回るように時間割を組むことが求められます。

 ただ、9割以上の学校が今回の臨時休校によって下回ることは目に見えています。

 1か月も授業がなくなると、1015時間はほぼ達成できません。

 なので、授業時数についてはスルーしていただきたい!!

 大切なことは、教科書の内容が終わっていない問題をどうするかです。これはスルーできないので、何らかの対策が必要です。考えられる対策として、

①臨時休校期間に学習プリントを用意して配布
 ・オンラインストレージを利用(Googleドライブ、Dropboxなど)
 ・学校HP等でダウンロードできるようにする
②動画学習を積極的に進める(スタディサプリ等)
 ・費用は財務省に負担してもらおう!(2週間は体験無料)
③教師が動画授業を録画して、オンラインストレージへアップする
④どうしても1人で出来ない生徒は個別で登校許可(ダメかな?)

 なるべくなら、新年度に大幅に持ち越すのは避けたいところです。新年度には新年度のやることが山積みなのです。

生徒の健康面の不安どうする問題

 1か月以上登校しないということは、「登下校で歩く」「体育の授業での運動」「部活動での運動」という、これらの行動が極端に減ることになります。

 家の中でできる運動には限りがあるし、この状況で堂々と外で遊ぶことはできません(隠れてやっている生徒は絶対にいるけど)。

 外出を減らすことでコロナウイルスへの感染は防ぐことは可能でも、体調管理が難しくなります。

 適度な運動をしないことで、睡眠が不安定になり、食生活も乱れます。食生活が乱れると排泄も乱れます。

 これを解消するためには、

①短時間の散歩やランニングを許可すべき(解禁日は状況に応じて)
 ・基本一人で、細心の注意を払って!

 ただ、学校が臨時休校において部活解禁はあり得ません。当たり前ですね。

生徒の心の不安どうする問題

 1か月以上にわたり外出が制限されると、生徒たちはストレスが溜まっていくことでしょう(例えこっそり遊びに行ったとしても)。

 これを少しでも解消してから新年度をスタートしないと、次のような問題が生じるでしょう。

・家で過ごすことに慣れて登校渋りが発生する
・ネット中毒の加速
・SNSトラブルの加速
・昼夜逆転の生活が深刻化

 この対策は、現段階であまり思いついていません。ごめんなさい。

 けれども、前項に関わって短時間での散歩やランニングは一つの解決策になるかと思います。ずっと家の中にいることはそれだけでストレスになってきます。

 また、家族との関係がうまくいっていない生徒も少なからず存在します。これらの生徒は、学校や外に出ることで心の安定を保っていたかもしれません。

 このような生徒のケアについても考えていかなければいけません。

 この対策も今は思いついていません。ごめんなさい。

おわりに

 今回の記事は、2月27日の安倍総理の緊急要請を受けて、現場の不安を代弁する形でまとめました。

 現状思いつくだけの不安や混乱を挙げ、思いつくだけの対応策を挙げてみました。穴だらけの策なので、しっかりと穴埋めができたら、随時更新します。

 現場レベルで政府の対応に批判・不満を言っても、あまり状況は変化しないので「この先」を見ることにしました。

 今出来ることは何か、考えるべきことは何か。

 また更新します。

 今回はここまで!

 みなさんが、幸せな人生を送れますように!

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